台湾桧(タイワンヒノキ)

針葉樹の台湾桧(タイワンヒノキ)台桧(タイヒ)

ヒノキ科

木材は、首里城で名前をよく耳にするようになりました

丸太は薬師寺で開催された特別公開展で展示されていた樹齢1000年の長さ14.2m直径1.76mの台湾檜丸太です

薬師寺の金堂、西塔にも台桧は使われています

台桧は名前の通り台湾産の桧で、飴色で年輪の密度が高く、加工する前から独特な刺激の強い芳香があります

ペン木材の中で1番の香りの広がりと強さ

 

黄檗(キハダ)

落葉高木の黄檗(キハダ)

別名:オウバク

ミカン科キハダ属

2月12日の誕生日木(日本植木協会)

黄金色に輝く樹皮は自然の神秘

皮はぎ作業の写真は長野県小谷村のキハダ

この村では皮だけでなく木も利用するプロジェクトを進められています

黄金色の樹皮は、和薬の元祖とも言われる陀羅尼助の主原料で、陀羅尼助丸は胃腸薬として家にもあります

写真右のペンは縮杢入りのキハダです

 

栗(クリ)

落葉高木の栗(クリ)別名・芝栗(シバグリ)

ブナ科クリ属

9月11日の誕生日木(日本植木協会)

秋の味覚の栗の果実

一枚目の写真は販売されている大きな栗、二枚目が実が小さいシバグリ

花は白い小さな房を細長く垂らします

葉は長楕円形で、縁は針状の鋸歯がある

クヌギの葉の似ている

堅果はイガにに2~3個づつ包まれ、緑色から秋に熟すと茶色になり、殻斗が割れて種子が落ちます

樹皮は淡い褐黒色で縦に裂け目が入る

 

蒲萄(ブドウ)

落葉樹の蒲萄(ブドウ)

体験で使っているブドウはピオーネです。茨城県結城市のぶどう園の剪定木

ブドウ科 (フルーツウッド)

9月10日の誕生日木(日本植木協会)

ピオーネの果実

蒲萄の樹

製材をすると中から珍しい黄枯色の綺麗な色が現れました

 

柘榴(ザクロ)

落葉小高木の柘榴(ザクロ)

ミソハギ科ザクロ属

9月16日の誕生日木(日本植木協会)

ザクロの果実。熟すと自然に皮に割れ目ができ果肉があふれます

食用の国産ザクロは珍しく庭木や観賞用が多いです

樹の残った冬の実の様子

このザクロはアメリカ・カリフォルニア産

日本の果実より大きくて食用に販売されています

古木の樹皮にはうねるような動きがある

葉は長楕円形で縁は全縁

11月下旬には写真の様に黄色く紅葉していました

山梨(ヤマナシ)

落葉高木の山梨(ヤマナシ)

バラ科ナシ属 フルーツウッド

9月1日の誕生日木(日本植木協会)

古くから自生している梨で、現在栽培されている梨の原種とされている。

体験の樹は、鳥取県大山町の梨農園で育てられた「ニホンヤマナシ」の選定木です

実の特徴は一般的な梨と比べて小さく、表面に小さな粒が沢山付いていました

自分はまだ食べたことが無い梨です

 

小楢(コナラ)

落葉高木の小楢(コナラ)

ブナ科コナラ属

10月21日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は樹齢を重ねると亀裂が深くなる

春の新葉

葉は縁には尖った鋸歯があり、ナラの仲間で大きさが一番小さい

大楢のミズナラ、小さな葉の小楢

秋には紅葉する

コナラの果実(ドングリ)うろこパンツで、花が咲いた年に実がなる1年成

里山の雑木林では、コナラとクヌギが主でドングリは里山の生き物の貴重な食糧

うちの木工教室で皆さんがよく使っているナラはミズナラです

コナラは乾燥過程で割れや狂いが発生しやすいためあまり使われていませんが、生活に馴染み深いシイタケのほだ木や薪などで使われています

苦木(ニガキ)

落葉高木の苦木(ニガキ)

ニガキ科ニガキ属

初めてニガキを見た時は衝撃的で、木とは思えない明るいオレンジ色に一目惚れさせられました

どうしても欲しいと‥

滑らかな樹皮は黒褐色で白っぽい細点がありました

葉は互生し、縁には低い鋸歯がある

葉や樹皮だけでなく樹全体に苦味成分があることが由来

試したら木にも本当に苦みがありました

1月の落葉した樹

 

藪椿(ヤブツバキ)

落葉高木の藪椿(ヤブツバキ)

ツバキ科ツバキ属

1月27日の誕生日木(日本植木協会)

藪椿は園芸品種としてもよく見る樹で、写真の花もマンション下の花壇に植わっていたものです

葉と蕾

樹皮

9月下旬には樹に果実がいっぱいに

熟して3枚に開いた中から種子が覗くその姿は、写真を撮り過ぎてしまうほど愛くるしかったです

一本の樹が果実のいろんな表情を楽しませてくれました

種子を押しつぶして搾った油が「椿油」

木工教室でも鉋や鑿の手入れにお世話になっています

 

鎌柄(カマツカ)

落葉低木の鎌柄(カマツカ)

バラ科カマツカ属

10月4日の誕生日木(日本植木協会)

材は緻密でねばりがあり強靭なことから、昔は農具の柄などに使われてきた

樹皮は灰色でまだら模様がある

鎌の柄に使われたことから「鎌柄(カマツカ)」と名付けられた

牛の鼻輪をこの木で作ったことから、別名ウシゴロシとも呼ばれている

1月の冬芽

秋に赤く熟した実を付ける

花は春先に小さな白い花が10~20個づつ房になって咲く