一位樫(イチイガシ)

常緑高木の一位樫(イチイガシ)

ブナ科コナラ属

西日本の神社や寺院で多く見られる

イチイガシの樹皮

葉の鋭い鋸歯は上半分にだけある

表は緑色なのに裏は黄褐色の色違いが特徴的で、樹の撮影方向で全く色が違いました

下から撮影した樹はセピア色に!

ドングリには縦に縞模様が入り、シマシマパンツの1年成

 

合歓木(ネムノキ)

落葉高木の合歓木(ネムノキ)

マメ科ネムノキ亜科

7月8日の誕生日木(日本植木協会)

フワッと広がって美しい淡い紅白色の花

樹皮は灰褐色で点のような皮目がある

葉は夜になると眠るように閉じることから、眠りの木→ネムノキになったみたいです

1日の中で葉が開閉したり、上下に動いたりすることを「就眠運動」という

9月上旬に実ができてました。見た目は薄い豆の莢でマメ科に納得

芭蕉の「奥の細道」の名句「象潟や雨に西施がねむの花」で有名

 

翌檜(アスナロ)

常緑針葉樹の翌桧・翌檜(アスナロ)

ヒノキ科アスナロ属

12月31日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は赤褐色で縦に裂けて剥離する

日本固有の常緑針葉樹

葉は光沢のある緑色で、うろこ状の細かな葉が連なる

葉裏には白い模様(気孔線)がある

NHK朝ドラでも登場した言葉「明日は桧になろう」でアスナロ

「いつかは成功してみせる」桧より安価なアスナロを人間に例えたもの

 

椨(タブノキ)

常緑高木の椨(タブノキ)

クスノキ科タブノキ属

樹皮は灰褐色で割れが入り古くなると不規則に割れ剥がれる

木材にしたときに赤みが強いものを「赤椨」とも呼びます

葉は厚い革質で表面は光沢があり、縁は全縁です

1月中旬の冬芽の写真

大きく赤味を帯びた目立つ冬芽を付ける

1月下旬冬芽が開き始め、真ん中は2月中旬

3月下旬には花弁が6枚ある小さ黄緑色の花を咲かせる

写真のタブノキは、福井県の銘木「上村家のタブの木」です

 

木斛(モッコク)

常緑高木の木斛(モッコク)

ツバキ科モッコク属

10月8日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は灰淡褐色で滑らか、丸い皮目がある

近くの公園に植樹されていました

葉は質厚く光沢があり、全縁で葉脈は不鮮明

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

モチノキやマツと並び「庭木の王」と呼ばれている

三大庭木の一つでもある

(三大庭木→モッコク、モチノキ、モクセイ)

 

苦木(ニガキ)

落葉高木の苦木(ニガキ)

ニガキ科ニガキ属

初めてニガキを見た時は衝撃的で、木とは思えない明るいオレンジ色に一目惚れさせられました

どうしても欲しいと‥

滑らかな樹皮は黒褐色で白っぽい細点がありました

葉は互生し、縁には低い鋸歯がある

葉や樹皮だけでなく樹全体に苦味成分があることが由来

試したら木にも本当に苦みがありました

1月の落葉した樹

 

梅(ウメ)

落葉高木の梅(ウメ)

バラ科サクラ属

2月25日の誕生日木(日本植木協会)

白梅と紅梅の花

花の品種

左上「鹿児島紅」右上「玉牡丹」

左下「未開紅」右下「大盃」

花の色だけでなく木の色も全く違い、体験で使っている樹は紅梅です

6月に沢山の実を付けます

熟して色付いた実

収穫され

すっぱい梅干しに。口の中が唾液いっぱいになります

梅林園で撮影したウメの樹

樹皮は暗黒色で、不揃な割れ目ができる

梅は剪定に強く、剪定することで樹形もよくなることから

「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」と言われる

葉は倒卵形で縁に不整の鋸歯があ

実は梅干しに梅ジュース、果実の楽しみ方は盛り沢山!

木は乾燥する時に割れやすく大きな板が製材しにくい樹種の一つです

 

博打木 (バクチノキ)

常緑樹の博打木(バクチノキ)

バラ科バクチノキ属

京都府立植物園で見付けたバクチノキ

葉は細かな鋸歯があり、先が腺になる

この樹は古い皮が絶えずはげ落ち紅黄色の珍しい木肌になることから、博打に負けて身包み剥がされ裸にされ赤くなることにたとえて(博打の木)と名付けられたそうです

地面に落ちた皮を財布に入れておくと、賭け事などに負けず金運がアップする「福の木」ともいわれている

誰かの落とした運を拾うのかなぁ

逆に樹にまだ付いている皮を剥がして財布に入れると罰として身包みを剥がされてしまいます

気を付けて下さいね!自分はちゃんと拾いました。剥がして取った皮はあの人に。冗談です

ペンはどんな効果があるのか謎です(笑)