栗(クリ)

落葉高木の栗(クリ)別名・芝栗(シバグリ)

ブナ科クリ属

9月11日の誕生日木(日本植木協会)

秋の味覚の栗の果実

一枚目の写真は販売されている大きな栗、二枚目が実が小さいシバグリ

花は白い小さな房を細長く垂らします

葉は長楕円形で、縁は針状の鋸歯がある

クヌギの葉の似ている

堅果はイガにに2~3個づつ包まれ、緑色から秋に熟すと茶色になり、殻斗が割れて種子が落ちます

樹皮は淡い褐黒色で縦に裂け目が入る

 

柘榴(ザクロ)

落葉小高木の柘榴(ザクロ)

ミソハギ科ザクロ属

9月16日の誕生日木(日本植木協会)

ザクロの果実。熟すと自然に皮に割れ目ができ果肉があふれます

食用の国産ザクロは珍しく庭木や観賞用が多いです

樹の残った冬の実の様子

このザクロはアメリカ・カリフォルニア産

日本の果実より大きくて食用に販売されています

古木の樹皮にはうねるような動きがある

葉は長楕円形で縁は全縁

11月下旬には写真の様に黄色く紅葉していました

小楢(コナラ)

落葉高木の小楢(コナラ)

ブナ科コナラ属

10月21日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は樹齢を重ねると亀裂が深くなる

春の新葉

葉は縁には尖った鋸歯があり、ナラの仲間で大きさが一番小さい

大楢のミズナラ、小さな葉の小楢

秋には紅葉する

コナラの果実(ドングリ)うろこパンツで、花が咲いた年に実がなる1年成

里山の雑木林では、コナラとクヌギが主でドングリは里山の生き物の貴重な食糧

うちの木工教室で皆さんがよく使っているナラはミズナラです

コナラは乾燥過程で割れや狂いが発生しやすいためあまり使われていませんが、生活に馴染み深いシイタケのほだ木や薪などで使われています

黒松(クロマツ)

常緑針葉樹の黒松(クロマツ)

マツ科マツ属

1月1日の誕生日木(日本植木協会)

黒松と言えば京都府北部の天橋立の黒松が茂っている景色が自分にとって1番印象に残っています

樹皮は、名の通り黒味を帯びていて亀甲状に剥離し、海辺が黒松、山地が赤松が多い

生命力が強く縁起が良い木と言われています

5月上旬の黒松の様子。りん片の雌花、花粉を蓄えた雄花

松かさは去年受粉したもので、種子ができるまで1年半もの月日を要し、秋に乾燥した空気でりんを開き松ぼっくりになります

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

 

板屋楓(イタヤカエデ)

落葉高木の板屋楓(イタヤカエデ)

ムクロジカ科カエデ属

10月15日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は暗灰色で、縦縞の模様がわずかにあり、老木になると浅く裂けます

特徴的な大きな葉っぱ

板屋楓の樹液は煮詰めると、甘いシロップになります「メープルシロップ」

 

水目(ミズメ)

落葉高木の水目(ミズメ)

カバノキ科カバノキ属

2月23日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮や材が桜に似ていることから水目桜と呼ばれているが、バラ科ではなくカバノキ科です

木材の流通では、水目桜と呼ばれていることが多いため自分も昔は桜だと思っていました

樹皮と葉

木材としての違いは分かりますが、樹皮や葉だけなら桜と見分けがつきません

木は、木目が緻密で紅褐色が綺麗です

 

浅田(アサダ)

落葉高木の浅田(アサダ)

カバノキ科アサダ属

別名:ミノカブリ、ハネカワ

冬と夏の樹木の様子

若い樹の樹皮は、写真とは違い縦に逆むけ状に薄くはがれています

葉の縁には不規則な鋸歯があります

木工教室を始めた頃に、北海道産アサダを使って音響機器で使う音質改善用の脚を沢山作ってから自分の好きな木の一つになりました

 

躑躅(ツツジ)

常緑低木の躑躅(ツツジ)

ツツジ科ツツジ属

ペン体験で使うツツジは、サツキを除くツツジ属の総称

ツツジの誕生日木(日本植木協会)は沢山あります

4月19日(キリシマツツジ)

4月25日(ヒラドツツジ)

5月2日(レンゲツツジ)

5月17日(ゴヨウツツジ)

5月18日(サツキツツジ)

庭木として親しみのある方も多いツツジの花

写真は自宅マンション下で毎年綺麗な花を楽しませてくれる色取り取りのツツジ達です

葉は楕円形で縁に毛が生えている

 

藤(フジ)

つる性落葉木の藤(フジ)

マメ科フジ属

5月15日の誕生日木(日本植木協会)

ペンを作るまで「藤」は樹ではなくツルだと思っていました

里山に咲いていた藤の花

うすい紫色の花が滝のように垂れ下がる藤棚

幻想的な風景で全国に藤棚の名所があります

11月下旬の写真

長楕円形で薄い葉は木色に紅葉していました

木に巻きついてつるは登り、樹冠に広がる

自分の小学校と中学校どちらにも藤棚があり、子供の頃は花より珍しい大きなインゲン豆の種でよく遊びました

 

姥目樫(ウバメガシ)

常緑広葉樹の姥目樫(ウバメガシ)

ブナ科コナラ属

9月14日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使う樹は兵庫県三田市の空き地で伐採されました

見つけたウバメガシの樹にはには、沢山のいろんな形のドングリが実っていてい不思議でした

ドングリは、うろこパンツの2年成

樹皮は縦に裂け目が入ります

職場近くの公園にも一本だけ植えられていました

葉は光沢がある楕円形

木は緻密で硬く、少し赤みを帯びた白色で全体に斑が入ります

高級炭の「備長炭」の材料になることで名前を知っている方も多いです