花水木(ハナミズキ)

落葉高木の花水木(ハナミズキ)

ミズキ科ミズキ属

4月30日の誕生日木(日本植木協会)

上向きに咲く薄紅色の可愛い花

他にも赤や白の花を咲かせます

四月下旬に満開になっていた街路樹のハナミズキ

ミズキ科の仲間でミズキより花が目立つことで「花ミズキ」

秋になると一斉に色好き始め赤く染まる紅葉に

葉は卵型で縁は全縁で少し波打つ

側脈が明瞭でこの仲間の特徴をよく示している

果実は楕円形で枝先に集まって付き秋に光沢のある深い紅色に熟します

花芽を残して落葉します

樹皮は灰黒色で網目状の裂けがある

四季折々に見所があり街路樹や公園樹としてよく見かける樹です

槲(カシワ)

落葉中高木の槲(カシワ)

ブナ科

5月5日の誕生日木(日本植木協会)

「家運隆盛」「葉守りの神」と言われている樹

ドングリは1年成でクヌギやアベマキと同じトゲトゲパンツですが、トゲトゲが柔らかくライオンの様なパンツが特徴

4月下旬に咲いた花

雄花は垂れ下がり、雌花は枝葉の付け根に付く

春の新葉

樹皮は亀裂が入り縦に沢山の溝が入る

波の形状をした大きな葉を塩漬けにして餅を包めば柏餅になります

秋には茶色く葉の色を変える

カシワは枯葉をつけた状態で越冬し、春に新葉と入れ替わることから、絶えず世代を継いでいく「家運隆盛」を象徴する樹木とされています。他にも一年中葉を付けた状態が葉を守っている姿に見え「葉守りの神」が宿るとも言われています

 

シリブカガシ

常緑高木のシリブカガシ

ブナ科マテバシイ属

食べれるドングリがなる樹

ど、ど、ドングリが‥実り過ぎてえらいことになってました。

枝が曲がるほどドングリだらけ(笑)

ドングリの下の部分が少し凹んでことから名前がシリブカガシに

ウロコパンツの2年成です

花を撮影したのは9月中旬

ブナ科の仲間は春に花を咲かせますが、シリブカガシの花は9月~10月に咲きます

そのため花とドングリの実が同居している珍しい姿を見ることができます

樹皮はうねりがあり滑らか

葉は光沢があり、裏は青白い

 

合歓木(ネムノキ)

落葉高木の合歓木(ネムノキ)

マメ科ネムノキ亜科

7月8日の誕生日木(日本植木協会)

フワッと広がって美しい淡い紅白色の花

樹皮は灰褐色で点のような皮目がある

葉は夜になると眠るように閉じることから、眠りの木→ネムノキになったみたいです

1日の中で葉が開閉したり、上下に動いたりすることを「就眠運動」という

9月上旬に実ができてました。見た目は薄い豆の莢でマメ科に納得

芭蕉の「奥の細道」の名句「象潟や雨に西施がねむの花」で有名

 

樒(シキミ)

常緑小高木の樒(シキミ)

シキミ科シキミ属

3月下旬に白い花を咲かせます

下向きに咲く花は、樹を見上げると花がこちらを向いてくれます

実は有毒成分を含むため「悪しき実」とされ、これが訛ってシキミと呼ばれるようになりました

果実は熟すと裂けて種子を落とす

形状が中華料理で多用されるトウシキミの乾燥実(八角)に似ることから誤食されやすい

葉は表面に光沢があり、縁は全縁

緑で美しい葉を仏事に使うため、漢字にしたときに「佛(ほとけ)」が木編に付く

葉と葉の付け根に冬芽が付く

樹皮は暗灰褐色で浅く縦裂する

 

十練子(トネリコ)

落葉高木の十練子(トネリコ)

モクセイ科 トネリコ属

雌雄異株で花弁のない花を付ける(4月下旬の写真)

春の新芽

植物園で見つけた秋のトネリコの樹

樹皮は暗灰色で縦に浅い裂け目が入る

葉は細かい鋸歯がある

 

椨(タブノキ)

常緑高木の椨(タブノキ)

クスノキ科タブノキ属

樹皮は灰褐色で割れが入り古くなると不規則に割れ剥がれる

木材にしたときに赤みが強いものを「赤椨」とも呼びます

葉は厚い革質で表面は光沢があり、縁は全縁です

1月中旬の冬芽の写真

大きく赤味を帯びた目立つ冬芽を付ける

1月下旬冬芽が開き始め、真ん中は2月中旬

3月下旬には花弁が6枚ある小さ黄緑色の花を咲かせる

写真のタブノキは、福井県の銘木「上村家のタブの木」です

 

栗(クリ)

落葉高木の栗(クリ)別名・芝栗(シバグリ)

ブナ科クリ属

9月11日の誕生日木(日本植木協会)

秋の味覚の栗の果実

一枚目の写真は販売されている大きな栗、二枚目が実が小さいシバグリ

花は白い小さな房を細長く垂らします

葉は長楕円形で、縁は針状の鋸歯がある

クヌギの葉の似ている

堅果はイガにに2~3個づつ包まれ、緑色から秋に熟すと茶色になり、殻斗が割れて種子が落ちます

樹皮は淡い褐黒色で縦に裂け目が入る

 

藪椿(ヤブツバキ)

落葉高木の藪椿(ヤブツバキ)

ツバキ科ツバキ属

1月27日の誕生日木(日本植木協会)

藪椿は園芸品種としてもよく見る樹で、写真の花もマンション下の花壇に植わっていたものです

葉と蕾

樹皮

9月下旬には樹に果実がいっぱいに

熟して3枚に開いた中から種子が覗くその姿は、写真を撮り過ぎてしまうほど愛くるしかったです

一本の樹が果実のいろんな表情を楽しませてくれました

種子を押しつぶして搾った油が「椿油」

木工教室でも鉋や鑿の手入れにお世話になっています

 

鎌柄(カマツカ)

落葉低木の鎌柄(カマツカ)

バラ科カマツカ属

10月4日の誕生日木(日本植木協会)

材は緻密でねばりがあり強靭なことから、昔は農具の柄などに使われてきた

樹皮は灰色でまだら模様がある

鎌の柄に使われたことから「鎌柄(カマツカ)」と名付けられた

牛の鼻輪をこの木で作ったことから、別名ウシゴロシとも呼ばれている

1月の冬芽

秋に赤く熟した実を付ける

花は春先に小さな白い花が10~20個づつ房になって咲く