石楠花(シャクナゲ)

常緑低木の石楠花(シャクナゲ)

ツツジ科 ツツジ属

5月21日の誕生日木(日本植木協会)

種類が多くて花の色や形も様々で人気がある。園芸品種も多い

4月下旬~6月にかけてツツジの仲間で一番豪華な花を咲かせる

多数の花をつけ、開くにつれて淡い色へ

1月の樹は葉を垂れ下げて沢山の冬芽を付けていました

常緑樹のため冬でも青々としています

全縁の葉は、革質の長楕円形で表面には光沢がある

幹は直立するが枝は曲がる

 

ヒサカキ

常緑小高木のヒサカキ

ツバキ科ヒサカキ属

サカキ同様に縁起の良い木とされ、神棚へ供える玉串に使われる

サカキの少ない地域では本種をサカキと称するところも多い

2月下旬に撮影した樹

葉の下に隠れるように壺状の小さな白い花が鈴なりに咲く

花には近くを歩くと香りで気付けるほど独特の強い芳香がある

香りは・・・臭く感じる人も多い

12月上旬の花芽の様子

葉は長楕円形で縁に鈍鋸歯がある。サザンカの葉に似ているがヒサカキの葉柄は無毛です

常緑樹のため1月でも青々とした葉

樹皮は黒褐色から灰褐色で平滑だが、不規則な細かい縦しわが入る

 

チーク

落葉高木のチーク

シソ科チーク属

インド、インドネシア、ミャンマー、タイからの輸入木材

世界三大銘木の一つ(チーク、マホガニー、ウォルナット)

チークには油分が多く含まれているため、材はしっとりとした感触があり油のような匂いがする

ミャンマーチークは別名「本チーク」と呼ばれ天然のチークです

葉は全縁で波打つ

小さな白い花を咲かせる

チークの種子

世界の熱帯地方で造林が行われている

 

秋楡(アキニレ)

落葉高木の秋楡(アキニレ)

ニレ科ニレ属

一般的な「ニレ」はハルニレを指す

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

公園で見付けた12月上旬のアキニレ

赤、黄、緑色が入り混じる葉色をしていました。遅めの紅葉

秋に開花するアキニレ

春に開花するハルニレ

樹皮は灰褐色で小さな皮目があり、不揃いな鱗片状に剥がれる

9月の葉の様子

秋に目立たない小さな白い花を咲かす

葉身は長楕円形で革質、表面には光沢があり縁に鈍鋸歯

ルニレは葉が大きくて毛深いが、アキニレは葉が小さくて毛がない

紅葉した葉

 

ブラックチェリー

落葉高木のブラックチェリー

バラ科サクラ属

アメリカからの輸入木材

果実は暗いエンドウ豆サイズを夏の終わりに付ける

ジャムの材料になる

春先に沢山の白い花を咲かせる

大阪市立大学付属植物園には、イギリスから輸入された大きなブラックチェリーの樹がある

樹皮は灰褐色でうろこ状に剥がれる

葉の縁は小さな鋸歯がある

 

山桑(ヤマグワ)

落葉高木の山桑(ヤマグワ)

クワ科クワ属

養蚕業の蚕の餌のために多く栽培され

「蚕が食う葉」から「クハ」→「クワ」と呼ばれようになった

実は楕円形集合果で黒紫色に熟す。小学校の通学道に在ったクワの実を、歯と指先を紫色に染めながら食べたことが今も懐かしい思い出です

4月下旬に咲く花は、葉腋に穂状花序を付ける

11月下旬の葉

黄葉する葉は、卵状広楕円形で3~5裂し大小の鋸歯があり、形の変化が大きい

公園で見付けた樹木

樹皮は灰褐色で縦にすじが入る

 

枇杷(ビワ)

常緑小高木の枇杷(ビワ)

バラ科ビワ属

1月14日の誕生日木(日本植木協会)

主な産地は「房州びわ」と呼ばれる千葉県、「茂木びわ」で知られる長崎県などです

果実の熟す時期は初夏の5月6月です

改良品種が果樹として、広く植えられ名産地が多い

中には黒褐色の大きな種子がある

11月上旬の写真。枝先に円錐花序を出していました

12月1日に撮影した写真

この時期の公園で花が咲いていた樹はビワだけでした

小さな白い花の花柄や蕾は淡いふさふさすた褐色の毛に覆われていて、寒いからフリースを着て温かくして花を咲かせている様に見えてしまいました

大きな葉は、上半分には縁に鋸歯がある。独特のシワ模様は触れるとゴワゴワする

樹皮は灰褐色で、細かい縦の皺がある

植物園に植えられていたビワ

房州ビワの木を製材した時の様子です

辛夷(コブシ)

落葉高木の辛夷(コブシ)

モクレン科モクレン属

別名:ヤマアララギ、コブシハジカミ、タウチザクラ

3月19日の誕生日木(日本植木協会)

早春に香りのある大きな白い花を咲かせ春の訪れを告げる代表的な里山の樹

少し早く咲く木蓮と間違いやすい樹でもあり

街路樹や公園木としてもよく見かけることができる

9月中旬の写真

特徴的な実は袋果が不規則に合わさった集合果

形が拳(こぶし)に似ているためコブシに

11月下旬の写真

葉芽は白いねた毛で覆われている

葉が大きくて木陰をつくるため、街路樹や公園樹としても見かける

落葉した樹

樹皮は滑らかな灰白色で細かい波目が入る

葉は全縁で先端は短く尖る

黄葉して落葉した葉

 

茶の木(チャノキ)

常緑低木の茶の木(チャノキ)

ツバキ科ツバキ属

5月3日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている樹は、佐賀県の嬉野市を中心に栽培されている「うれしの茶」の剪定木です

白く可愛い下向きに咲く花

実は自然に裂け、中から茶色い種子が落ちる

ツバキに似ているが小ぶりである

葉は長楕円形で縁に鋸歯がある

樹皮は灰白色で平滑。ツバキに似ている

茶畑の様子

 

榧(カヤ)

常緑針葉の榧(カヤ)

イチイ科カヤ属

8月14日の誕生日木(日本植木協会)

神社やお寺で見かけることが多く巨木と出会える

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

4月下旬の花(雌雄異株)

線形の葉は光沢があり、革質で固く、先が針状に尖るため触ると痛い

樹皮は淡灰褐色で、浅く縦に裂けている

材は碁盤・将棋盤の最高峰

色艶のある美しい木目で適度に弾力があり、甘い香りがするなど、すべての点で榧に勝るものはないと言われている。日本の榧は絶滅に近い状態にあるため大変貴重な存在となっています