棗(ナツメ)

落葉高木の棗(ナツメ)

クロウメモドキカ科

9月7日の誕生日木(日本植木協会)

葉は秋になると綺麗な黄色に色付きますが葉はすぐに散ってしまいます

9月のナツメの樹には緑色の果実がたわわに実ってました

10月中旬の熟した果実

ナツメは、韓国料理のサムゲタンに入っていた乾燥棗が1番印象に残っています

抹茶を入れる蓋物茶器(なつめ)は、実の形が似ていることから、その名が付いたとされており、見れば見るほど似ていました

木は緻密で硬く褐色をした高級材

 

黒松(クロマツ)

常緑針葉樹の黒松(クロマツ)

マツ科マツ属

1月1日の誕生日木(日本植木協会)

黒松と言えば京都府北部の天橋立の黒松が茂っている景色が自分にとって1番印象に残っています

樹皮は、名の通り黒味を帯びていて亀甲状に剥離し、海辺が黒松、山地が赤松が多い

生命力が強く縁起が良い木と言われています

5月上旬の黒松の様子。りん片の雌花、花粉を蓄えた雄花

松かさは去年受粉したもので、種子ができるまで1年半もの月日を要し、秋に乾燥した空気でりんを開き松ぼっくりになります

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

 

赤松(アカマツ)

常緑針葉樹の赤松(アカマツ)

マツ科マツ属

12月1日の誕生日木(日本植木協会)

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

樹皮は名の通り赤味を帯びていて亀甲状に剥離したものが多い気がします

山地が赤松で海辺が黒松が多く、松茸に欠かせないのは赤松です

5月下旬の雌花と雄花

雌花は受粉してから一年半以上の時間をかけて松ぼっくりに

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

二葉松の葉はやや細く柔らかく、手で触れてもクロマツほど痛くない。そのためクロマツが「雄松」と呼ばれることに対比して「雌松」と呼ばれる

うちの木材販売コーナーでも赤松と断定した物が無く探すのに苦労しました

 

板屋楓(イタヤカエデ)

落葉高木の板屋楓(イタヤカエデ)

ムクロジカ科カエデ属

10月15日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮は暗灰色で、縦縞の模様がわずかにあり、老木になると浅く裂けます

特徴的な大きな葉っぱ

板屋楓の樹液は煮詰めると、甘いシロップになります「メープルシロップ」

 

柿(カキ)

落葉高木の柿(カキ)

カキノキ科カキ属 フルーツウッド

10月5日の誕生日木(日本植木協会)

地元では田んぼの近くに残っている樹は柿でした

果実を取るために伐らずに残されています

二種類の柿の葉

郷土料理「柿の葉寿司」酢飯と鯖や鮭などの切り身を合わせ、柿の葉で包んだ寿司があります

お盆の時期の柿の実

先が尖がって細長いから渋柿だと思います

秋には皆さんよく知るオレンジ色に熟した柿の実に

熟した甘い柿とペン

 

水目(ミズメ)

落葉高木の水目(ミズメ)

カバノキ科カバノキ属

2月23日の誕生日木(日本植木協会)

樹皮や材が桜に似ていることから水目桜と呼ばれているが、バラ科ではなくカバノキ科です

木材の流通では、水目桜と呼ばれていることが多いため自分も昔は桜だと思っていました

樹皮と葉

木材としての違いは分かりますが、樹皮や葉だけなら桜と見分けがつきません

木は、木目が緻密で紅褐色が綺麗です

 

浅田(アサダ)

落葉高木の浅田(アサダ)

カバノキ科アサダ属

別名:ミノカブリ、ハネカワ

冬と夏の樹木の様子

若い樹の樹皮は、写真とは違い縦に逆むけ状に薄くはがれています

葉の縁には不規則な鋸歯があります

木工教室を始めた頃に、北海道産アサダを使って音響機器で使う音質改善用の脚を沢山作ってから自分の好きな木の一つになりました

 

エゴノキ

落葉高木のエゴノキ

別名:チシャノキ

エゴノキ科エゴノキ属

5月7日の誕生日木(日本植木協会)

体験の木は、黒柿のように色が黒くなり縞模様が入った珍しいエゴノキです

枝先いっぱいに鈴のような咲く花は、独特の美しさがあり「森のシャンデリア」と称される

下向きに咲く清楚な白い花

山で見つけた樹は6月上旬に満開に咲いていました

樹皮は灰褐色でまだら模様が入る

9月、薄緑色の可愛い小さな実がサクランボのように沢山垂れ下がっていました。エゴノキは別名「石鹸の木」と呼ばれ昔は洗浄剤として使っていた地域もあったみたいです。ムクロジも石鹸の木と言われこちらの方が知られてるような気がします

葉は卵形から楕円形で縁には細かい鋸歯がある

 

楮(コウゾ)

落葉低木の楮(コウゾ)

クワ科コウゾ属

6月8日の誕生日木(日本植木協会)

コウゾは最高級の和紙を作る材料

兵庫県の伝統工芸品「杉原紙」の産地である多可町の北部にある杉原谷でコウゾの樹と出会いました

和紙用に品質の揃ったいい皮ができるように、主枝の根元に残しながら切り取られています

コウゾを蒸し、幹から皮を剥ぎ取り、外皮を取ってた内皮が和紙の材料になります

葉の形は他のクワ類同様に場所や環境によって様々に変わる

若木の多くは写真のような切れ込みが入る

木が古くなると葉は小型化する

 

二十世紀梨(ニジュセイキナシ)

落葉高木の二十世紀梨(ニジュッセイキナシ)

バラ科ナシ属 フルーツウッド

9月1日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている二十世紀梨は、鳥取県大山町の梨農園で育てられた選定木です

自分にとって昔から1番馴染みのある梨がこの二十世紀梨で

削りながら子供の頃の懐かしい記憶が蘇りました