栂(ツガ)

常緑針葉樹の栂(ツガ)

別名:ツガマツ、トガ、トガマツ

マツ科ツガ属

11月30日の誕生日木(日本植木協会)

球果(松ぼっくり)は3㎝前後で小さく10月ごろに熟す

熟すと開いて種子が飛び出す

葉は1~2cmで線形で長短不揃いでほぼ2列に並ぶ

葉が次々に展開することから「継ぐ」が転化してツガと名付けられた

裏面に2本の白い気孔線がある。そのため下から見ると白っぽく見える

公園や神社で見かける樹

樹皮は灰赤褐色で縦に裂け、鱗片状に剥がれ落ちる

 

ヒマラヤスギ

常緑針葉樹のヒマラヤスギ

マツ科ヒマラヤスギ属

名前に「スギ」とあり間違いやすいですが、マツの仲間です

神々しい樹姿が美しく世界三大公園樹の一になっています

(ヒマラヤスギ、コウヤマキ、ナンヨウスギ)

学名は「神が宿る木」

樹皮は灰褐色で細かく鱗片状にはがれる

チクチクする葉

春の雌花のツボミは円錐形で白緑色

雄花は秋に熟と狐の尾の様にフワフワした茶色になり花粉を飛ばす

大きな松ぼっくりは2年成で直立して樹に付いている

写真は夏の松ぼっくり

秋に褐色に熟すと、天辺の果鱗をパラパラと落とす

そのため松ぼっくりは拾えません

熟して落下した松ぼっくりの一部が、薔薇に似ていることからシダーローズて呼ばれています

写真右は外れた果鱗

 

唐檜(トウヒ)

常緑針葉樹の唐檜(トウヒ)

マツ科トウヒ属

12月13日の誕生日木(日本植木協会)

日本でクリスマスツリーはモミを思い浮かべますが、ヨーロッパではトウヒ(ドイツトウヒ)です

松ぼっくりはよく知る形と違い、大きくて細長い松ぼっくりが垂れ下がるように付いていました

樹皮は赤褐色で経年と共に剥離する

先端が尖らない葉は、長さ7~10ミリ程度で裏側には明瞭な気孔の帯が二本ある

 

テーダマツ

常緑高木針葉樹のテーダマツ

マツ科マツ属

大木となることで知られている松の樹

出会ったテーダマツも空に向かって大きく伸びた大木でした

樹皮は黒く剥離し、下の方には枝は無く上だけに枝葉がありました

松ぼっくりは大きい

見た目は赤松に似ているが、アカマツは葉が二本一組で生じるのに対して、テーダマツは三本一組

 

黒松(クロマツ)

常緑針葉樹の黒松(クロマツ)

マツ科マツ属

1月1日の誕生日木(日本植木協会)

黒松と言えば京都府北部の天橋立の黒松が茂っている景色が自分にとって1番印象に残っています

樹皮は、名の通り黒味を帯びていて亀甲状に剥離し、海辺が黒松、山地が赤松が多い

生命力が強く縁起が良い木と言われています

5月上旬の黒松の様子。りん片の雌花、花粉を蓄えた雄花

松かさは去年受粉したもので、種子ができるまで1年半もの月日を要し、秋に乾燥した空気でりんを開き松ぼっくりになります

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

 

赤松(アカマツ)

常緑針葉樹の赤松(アカマツ)

マツ科マツ属

12月1日の誕生日木(日本植木協会)

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

樹皮は名の通り赤味を帯びていて亀甲状に剥離したものが多い気がします

山地が赤松で海辺が黒松が多く、松茸に欠かせないのは赤松です

5月下旬の雌花と雄花

雌花は受粉してから一年半以上の時間をかけて松ぼっくりに

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

二葉松の葉はやや細く柔らかく、手で触れてもクロマツほど痛くない。そのためクロマツが「雄松」と呼ばれることに対比して「雌松」と呼ばれる

うちの木材販売コーナーでも赤松と断定した物が無く探すのに苦労しました

 

大白檜曽(オオシラビソ)

常緑針葉樹の大白檜曽(オオシラビソ)

別名:アオモリトドマツ、ホソミノアオモリトドマツ

マツ科モミ属

青森市では「市の木」に指定されている

日本の特産主

樹は雌雄同株

日本海側の鉱山の多雪地では純林をつくっている

青黒い(毬果)松ぼっくり状の雌花を上向きに付ける特徴がある

毬果は黒紫色に熟した後は、軸を残してばらばらに脱落します