秋楡(アキニレ)

落葉高木の秋楡(アキニレ)

ニレ科ニレ属

一般的な「ニレ」はハルニレを指す

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

公園で見付けた12月上旬のアキニレ

赤、黄、緑色が入り混じる葉色をしていました。遅めの紅葉

秋に開花するアキニレ

春に開花するハルニレ

樹皮は灰褐色で小さな皮目があり、不揃いな鱗片状に剥がれる

9月の葉の様子

秋に目立たない小さな白い花を咲かす

葉身は長楕円形で革質、表面には光沢があり縁に鈍鋸歯

ルニレは葉が大きくて毛深いが、アキニレは葉が小さくて毛がない

紅葉した葉

 

ブラックチェリー

落葉高木のブラックチェリー

バラ科サクラ属

アメリカからの輸入木材

果実は暗いエンドウ豆サイズを夏の終わりに付ける

ジャムの材料になる

春先に沢山の白い花を咲かせる

大阪市立大学付属植物園には、イギリスから輸入された大きなブラックチェリーの樹がある

樹皮は灰褐色でうろこ状に剥がれる

葉の縁は小さな鋸歯がある

 

山桑(ヤマグワ)

落葉高木の山桑(ヤマグワ)

クワ科クワ属

養蚕業の蚕の餌のために多く栽培され

「蚕が食う葉」から「クハ」→「クワ」と呼ばれようになった

実は楕円形集合果で黒紫色に熟す。小学校の通学道に在ったクワの実を、歯と指先を紫色に染めながら食べたことが今も懐かしい思い出です

4月下旬に咲く花は、葉腋に穂状花序を付ける

11月下旬の葉

黄葉する葉は、卵状広楕円形で3~5裂し大小の鋸歯があり、形の変化が大きい

公園で見付けた樹木

樹皮は灰褐色で縦にすじが入る

 

科の木(シナノキ)

落葉高木の科の木/榀の木(シナノキ)

シナノキ科シナノキ属

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

樹皮は繊維が強く「シナ皮」とよばれ、昔はロープや布の材料などになった

「シナ」は、アイヌ語の結ぶ・縛るのという意味がある

葉はハート形で縁に鋸歯がある

12月中旬の冬芽

春の新葉

 

木材は柔らかく軽いので加工しやすく木彫材としてよく使われている

 

七実の木(ナナミノキ)

常緑高木の七実の木(ナナミノキ)

モチノキ科モチノキ属

11月13日の誕生日木(日本植木協会)

京都府立植物園で見付けた樹木

別名:ナナメノキとも言う

樹皮は滑らかで灰色

モチノキ同じで樹皮からトリモチが採取できる

葉は長楕円形で葉先が尾状に尖り、縁に少し鋸歯がある

 

無患子(ムクロジ)

落葉高木の無患子(ムクロジ)

ムクロジ科ムクロジ属

別名:セッケンノキ

11月28日の誕生日木(日本植木協会)

12月上旬に見付けたブドウのように黄色く熟した実

樹の下には実が沢山落ちていました

中の黒い実は、数珠や羽根突きの球に

果皮にはサポニンが多く含まれているため、昔は布を洗う石鹸に使われていました

そのため別名が「石鹸の木」と呼ばれています

葉は大きな偶数羽状複葉で元が左右非対称になる

縁は全縁で波うつ

秋には黄葉し鮮やかな黄色になる

公園で見付けた樹

樹皮は灰褐色で平滑

老木になると不規則に樹皮が剥がれる

 

榊(サカキ)

常緑小高木の榊(サカキ)

モッコク科サカキ属

1月4日の誕生日木(日本植木協会)

神社や神棚に供えられ神事には欠かせない神聖な樹とされている

葉は2列互生で

濃い緑色で光沢がある長楕円形で縁は全縁

花が終わると緑色の実を付け

11月下旬の写真

沢山の丸い実は黒紫色に熟す

樹皮は赤褐色で小さな波目がつく

里山に普通に生えている

譲葉(ユズリハ)

常緑高木の譲葉(ユズリハ)

ユズリハ科ユズリハ属

1月3日の誕生日木(日本植木協会)

葉は狭長楕円形で革質で全縁。表面は深緑色で裏面は白っぽい

古い葉は、春の若葉が出るころに垂れ下がり散る。この対照が代をゆずるように見える「若葉に譲る」ことが和名の由来

そのため古くから子孫繁栄を象徴する縁起の良い樹とされ、正月飾りに使われる

葉柄は赤味を帯びる

卵型の冬芽

4月下旬の写真で、雌雄異株で全く表情が違う

写真上は雄花の赤紫色の蕾と写真下の雌花

公園で見つけた樹

樹皮は灰褐色で滑らか

 

枇杷(ビワ)

常緑小高木の枇杷(ビワ)

バラ科ビワ属

1月14日の誕生日木(日本植木協会)

主な産地は「房州びわ」と呼ばれる千葉県、「茂木びわ」で知られる長崎県などです

果実の熟す時期は初夏の5月6月です

改良品種が果樹として、広く植えられ名産地が多い

中には黒褐色の大きな種子がある

11月上旬の写真。枝先に円錐花序を出していました

12月1日に撮影した写真

この時期の公園で花が咲いていた樹はビワだけでした

小さな白い花の花柄や蕾は淡いふさふさすた褐色の毛に覆われていて、寒いからフリースを着て温かくして花を咲かせている様に見えてしまいました

大きな葉は、上半分には縁に鋸歯がある。独特のシワ模様は触れるとゴワゴワする

樹皮は灰褐色で、細かい縦の皺がある

植物園に植えられていたビワ

房州ビワの木を製材した時の様子です

檸檬(レモン)

常緑高木の檸檬(レモン)

ミカン科ミカン属

9月13日の誕生日木(日本植木協会)

1月下旬の写真

誰もが知る酸っぱい実でお馴染みの黄色い実は樹になる

12月上旬の写真

9月の写真

葉は光沢と香りがある

樹皮は細かい波目が入る灰色

枝や幹には大きく鋭い棘がある