浅田(アサダ)

落葉高木の浅田(アサダ)

カバノキ科アサダ属

別名:ミノカブリ、ハネカワ

冬と夏の樹木の様子

若い樹の樹皮は、写真とは違い縦に逆むけ状に薄くはがれています

葉の縁には不規則な鋸歯があります

木工教室を始めた頃に、北海道産アサダを使って音響機器で使う音質改善用の脚を沢山作ってから自分の好きな木の一つになりました

 

エゴノキ

落葉高木のエゴノキ

別名:チシャノキ

エゴノキ科エゴノキ属

5月7日の誕生日木(日本植木協会)

体験の木は、黒柿のように色が黒くなり縞模様が入った珍しいエゴノキです

枝先いっぱいに鈴のような咲く花は、独特の美しさがあり「森のシャンデリア」と称される

下向きに咲く清楚な白い花

山で見つけた樹は6月上旬に満開に咲いていました

樹皮は灰褐色でまだら模様が入る

9月、薄緑色の可愛い小さな実がサクランボのように沢山垂れ下がっていました。エゴノキは別名「石鹸の木」と呼ばれ昔は洗浄剤として使っていた地域もあったみたいです。ムクロジも石鹸の木と言われこちらの方が知られてるような気がします

葉は卵形から楕円形で縁には細かい鋸歯がある

 

楮(コウゾ)

落葉低木の楮(コウゾ)

クワ科コウゾ属

6月8日の誕生日木(日本植木協会)

コウゾは最高級の和紙を作る材料

兵庫県の伝統工芸品「杉原紙」の産地である多可町の北部にある杉原谷でコウゾの樹と出会いました

和紙用に品質の揃ったいい皮ができるように、主枝の根元に残しながら切り取られています

コウゾを蒸し、幹から皮を剥ぎ取り、外皮を取ってた内皮が和紙の材料になります

葉の形は他のクワ類同様に場所や環境によって様々に変わる

若木の多くは写真のような切れ込みが入る

木が古くなると葉は小型化する

 

二十世紀梨(ニジュセイキナシ)

落葉高木の二十世紀梨(ニジュッセイキナシ)

バラ科ナシ属 フルーツウッド

9月1日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている二十世紀梨は、鳥取県大山町の梨農園で育てられた選定木です

自分にとって昔から1番馴染みのある梨がこの二十世紀梨で

削りながら子供の頃の懐かしい記憶が蘇りました

 

山桃(ヤマモモ)

常緑高木の山桃(ヤマモモ)

ヤマモモ科ヤマモモ属

6月21日の誕生日木(日本植木協会)

公園樹や街路樹としてよく見かける

樹皮は灰白色で薬用、染料用に使われる

葉は枝の先に束状に集まる。倒披針形で一般的に全縁である

初夏に暗赤色に熟す

甘酸っぱい果実はジャムなどの材料になる

形は球形で表面にザラメに似た粒状突起がある

 

躑躅(ツツジ)

常緑低木の躑躅(ツツジ)

ツツジ科ツツジ属

ペン体験で使うツツジは、サツキを除くツツジ属の総称

ツツジの誕生日木(日本植木協会)は沢山あります

4月19日(キリシマツツジ)

4月25日(ヒラドツツジ)

5月2日(レンゲツツジ)

5月17日(ゴヨウツツジ)

5月18日(サツキツツジ)

庭木として親しみのある方も多いツツジの花

写真は自宅マンション下で毎年綺麗な花を楽しませてくれる色取り取りのツツジ達です

葉は楕円形で縁に毛が生えている

 

藤(フジ)

つる性落葉木の藤(フジ)

マメ科フジ属

5月15日の誕生日木(日本植木協会)

ペンを作るまで「藤」は樹ではなくツルだと思っていました

里山に咲いていた藤の花

うすい紫色の花が滝のように垂れ下がる藤棚

幻想的な風景で全国に藤棚の名所があります

11月下旬の写真

長楕円形で薄い葉は木色に紅葉していました

木に巻きついてつるは登り、樹冠に広がる

自分の小学校と中学校どちらにも藤棚があり、子供の頃は花より珍しい大きなインゲン豆の種でよく遊びました

 

桂(カツラ)

落葉高木の桂(カツラ)

カツラ科カツラ属

11月7日の誕生日木(日本植木協会)

春の樹木

ペン体験で使っている木は北海道で伐採されました

4月中旬の樹に花が咲いていました

雌雄異株で写真左が雌花、右が雄花です

雌花は薄紅色の紐状、雄花は葉の付け根に薄紅色した円筒状を沢山つける

どちらも花弁も萼も無いため花に見えません

葉は特徴的な円いハート形

新緑の葉に光を通した樹を見上げると、その美しさに見入ってしまいます

9月中旬の少し色付いた樹木

落葉には衝撃を受けるほどの甘い香りが・・・綿アメのような〜キャラメルのようなぁ

いつまでも嗅ぎ続けたいステキな甘い香り!皆さんも一度鼻を近づけてみて下さい!

緑葉にはほとんど無く、黄葉、紅葉になるほど香りが強くなりますので、乾燥した落ち葉に🍂
桂の木材からは甘い香りはしません

木は木肌が緻密ですが柔らかく、彫刻刀での加工が容易で綺麗に仕上がるため木彫材として人気がある

 

栃、橡(トチノキ)

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

 

山桜 (ヤマザクラ)

落葉高木の山桜 (ヤマザクラ)

バラ科サクラ属

4月11日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験の木は、兵庫県の山で腐って倒木の恐れがあり伐採された推定樹齢100年以上の山桜です

写真は京都府立植物園の山桜です

赤褐色の若葉と一緒に淡紅白色の花を咲かせます

4月下旬には小さな実が付いていました

葉は卵形あるいは長楕円形で、縁には鋭い鋸歯がある

秋には美しい紅葉も楽しませてくれる

12月に撮影した冬芽

樹皮は伝統工芸の「樺細工」で使われ、茶筒や小箱、煙草入れなどが作られている

木肌は緻密で褐色、ペン作り体験でも人気のある樹種の一つです

ペンの木を通して学んだおかげで少し桜の樹種が分かる様になり、桜を今まで以上に好きになりました