赤松(アカマツ)

常緑針葉樹の赤松(アカマツ)

マツ科マツ属

12月1日の誕生日木(日本植木協会)

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

樹皮は名の通り赤味を帯びていて亀甲状に剥離したものが多い気がします

山地が赤松で海辺が黒松が多く、松茸に欠かせないのは赤松です

5月下旬の雌花と雄花

雌花は受粉してから一年半以上の時間をかけて松ぼっくりに

珍しい光景!赤松と黒松が並んでおり違いがはっきり分かりました

二葉松の葉はやや細く柔らかく、手で触れてもクロマツほど痛くない。そのためクロマツが「雄松」と呼ばれることに対比して「雌松」と呼ばれる

うちの木材販売コーナーでも赤松と断定した物が無く探すのに苦労しました

 

柿(カキ)

落葉高木の柿(カキ)

カキノキ科カキ属 フルーツウッド

10月5日の誕生日木(日本植木協会)

地元では田んぼの近くに残っている樹は柿でした

果実を取るために伐らずに残されています

二種類の柿の葉

郷土料理「柿の葉寿司」酢飯と鯖や鮭などの切り身を合わせ、柿の葉で包んだ寿司があります

お盆の時期の柿の実

先が尖がって細長いから渋柿だと思います

秋には皆さんよく知るオレンジ色に熟した柿の実に

熟した甘い柿とペン

 

二十世紀梨(ニジュセイキナシ)

落葉高木の二十世紀梨(ニジュッセイキナシ)

バラ科ナシ属 フルーツウッド

9月1日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている二十世紀梨は、鳥取県大山町の梨農園で育てられた選定木です

自分にとって昔から1番馴染みのある梨がこの二十世紀梨で

削りながら子供の頃の懐かしい記憶が蘇りました

 

桐(キリ)

落葉広葉 高木の桐(キリ)

ゴマノハグサ科 キリ属

6月1日の誕生日木(日本植木協会)

日本の木材で、一番軽い木といわれています

桐の樹は成長が早く、昔の農村では女の子が産まれると桐を植え、結婚の時に桐箪笥にして嫁入り道具にしていたみたいです。今では考えられないですね

花は釣鐘形に似た紫色の花を枝先に沢山付けます

特徴的な大きな桐の葉

桐の実

国産の木材で最も軽いとされている木のため柔らかく、旋盤加工は削れ過ぎて逆に難しいです

 

栃、橡(トチノキ)

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

 

柚子(ユズ)

常緑小高木の柚子(ユズ)

ミカン科ミカン属

「12月22日」誕生日木(日本植木協会)

柚子の実・・・冬至に柚子風呂、ジャム、ジュースなどなど

1本の樹に沢山の実を付けます

12月の実の様子

枝の付け根には鋭く長い棘があり、葉柄に幅の広い翼がある

製材する前の木

ペン体験の柚子の樹は、教室の教室生徒さんのお友達が育てておられる樹で、兵庫県宍粟市で栽培されていた柚子の剪定木です

木は緻密で明るい緑みのある黄色

 

紫式部(ムラサキシキブ)

落葉低木の紫式部(ムラサキシキブ)

クマツヅラ科ムラサキシキブ属

11月21日の誕生日木(日本植木協会)

秋に丸い紫色の美しい実をつけるため、源氏物語の作者の名が付いた

葉は長い楕円形で縁に細かい鋸歯がある

輸出されたヨーロッパでは、ジャパニーズ・ビューティー・ベリーと呼ばれている

初夏に咲く花は、長い雄しべの先にある黄色い葯と薄紫色の花弁が美しい

冬芽は、二枚の葉が向き合い粉のような短毛が覆っている

樹皮は灰褐色で、生長とともに縦に割れて剥がれる

 

銀杏 (イチョウ)

落葉高木の銀杏 (イチョウ)

イチョウ科イチョウ属

11月16日の誕生日木(日本植木協会)

秋に一面黄色に染める美しい樹

街路樹で見かける機会も多い

現在イチョウ科の樹はこの木しかないため、メタセコイアと同じく「生きた化石植物」とされています

8月に撮影したギンナンの実は、まだ青々としていました

秋に収穫できる銀杏は秋の味覚の代表格

紅葉までは綺麗な緑色

扇形の葉は、秋に黄色に変化する

落葉は地面も黄色に染める

樹皮は淡灰褐色で縦に浅く割れ目が入る

巨木になると「垂乳根(たらちね)」「乳垂(ちだれ)」「気根(きこん)」という空中に根が伸びる。その乳房状の突起に縁起をかついで「母乳がよく出るように」「安産」などの信仰の対象になっています

「福定の大銀杏(宝泉寺)」

和歌山県田辺市にある推定樹齢400年の銀杏の樹

葉が散ると一面を黄色く染めます

 

木材は薄香の色で柔らかく均一であることから高級まな板に使われています

 

山桜 (ヤマザクラ)

落葉高木の山桜 (ヤマザクラ)

バラ科サクラ属

4月11日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験の木は、兵庫県の山で腐って倒木の恐れがあり伐採された推定樹齢100年以上の山桜です

写真は京都府立植物園の山桜です

赤褐色の若葉と一緒に淡紅白色の花を咲かせます

4月下旬には小さな実が付いていました

葉は卵形あるいは長楕円形で、縁には鋭い鋸歯がある

秋には美しい紅葉も楽しませてくれる

12月に撮影した冬芽

樹皮は伝統工芸の「樺細工」で使われ、茶筒や小箱、煙草入れなどが作られている

木肌は緻密で褐色、ペン作り体験でも人気のある樹種の一つです

ペンの木を通して学んだおかげで少し桜の樹種が分かる様になり、桜を今まで以上に好きになりました

 

百日紅(サルスベリ)

落葉中高木の百日紅(サルスベリ)

ミソハギ科

8月17日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験で使う木は兵庫県の山で伐採されました

花を咲かせる夏

秋には紅葉し

冬には葉が全く無い状態に

幹がツルツルしていて木登りが得意な猿も登るのが難しいことから「サルスベリ」名付けられたとされています

木は緻密で硬く灰色がかったピンク色

職場近くの公園で百日紅が綺麗に開花していました

白、赤、ピンクなどのカラフルな花色

夏から秋にかけて開花しその期間が長いことから「百日紅」と名付けされたみたいです

漢字と読みで二つの意味合いがあるんですね

11月下旬の写真

黒色で球形の実を沢山付けていました

ペンを作らなかったら近場で毎年綺麗に花が咲いていても全く気にもかけていませんでした