マテバシイ

常緑高木のマテバシイ

ブナ科オニガシ属

どんぐりには渋味が無く、アク抜きをしなくて炒って食用にできる

10月中旬のたっぷりドングリ

うろこパンツで二年成。この頃になると手で触れると簡単に取れました

9月のたっぷりドングリ

他のドングリより果皮が非常に厚い特徴がある

公園樹や街路樹として沢山植樹されており、写真のマテバシイの樹も駅前の街路樹です

葉は表面に光沢があり、細長い卵型で縁はつるっとしている

 

珊瑚樹(サンゴジュ)

常緑高木の珊瑚樹(サンゴジュ)

ガマヅミ科ガマヅミ属

10月23日の誕生日木(日本植木協会)

9月初旬、真赤な果実が葡萄の様に垂れ下がります

赤く熟す実を珊瑚に見立てて「珊瑚樹」と名付けされたみたいです

遠くから見ると樹全体が赤くなるほど実がいっぱいに

職場近くの公園に沢山のサンゴジュが植樹されています

光沢のある葉は長楕円形で全縁、または波状の鋸歯がある

1月に見付けた写真の葉は、なぜか?濃い鮮やかな緑と赤に変色していた

 

サクランボ(佐藤錦)

サクランボ

バラ科サクラ属

6月19日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている木は、山形県と長野県の果樹農園さんの佐藤錦(サトウニシキ)の剪定木です

*下記で紹介する写真は、山形県で果物栽培されている「すとうフルーツファーム」さんに撮影して頂きました

赤い宝石のサクランボの佐藤錦。国内で最も多く生産されている品種です

綺麗な白色の花が咲く樹

桜の樹と見分けが全くつかない樹皮

木は緻密で少し赤みを帯びた黄褐色。旋盤で楽に加工できます

 

柊(ヒイラギ)

常緑小高木の柊(ヒイラギ)

モクセイ科モクセイ属

2月3日の誕生日木(日本植木協会)

寒い公園で見つけた可憐な白い小さな花

木へんに冬は晩秋〜初冬に花が咲くことから付けられたのでしょうか

特徴的なギザギザの葉は、老木になるほど丸みを帯びていきます

年月が経過するごとに葉が丸くなる様子から、花言葉の一つが「先見の明」に

古くから葉の棘が邪気や悪鬼を払うとされており

節分の夜にヒイラギの枝に鰯の頭を刺して門戸に飾る風習がある

 

秋から冬にかけて赤い実が熟し、クリスマスリースとして人気があるヒイラギは

「シナヒイラギ・ヒイラギモチ」でモチノキ科モチノキ属の常緑樹です

 

 

花の木(ハナノキ)

落葉高木の花の木(ハナノキ)

カエデ科カエデ属

3月28日の誕生日木(日本植木協会)

「ハナノキ」ステキな名前で覚えやすい

3月〜4月にかけて木全部が赤く見えるほど花を付けるため、この名前が付いたみたいです

カエデ科カエデ属でハナカエデとも呼ばれます

葉は浅く3裂するする。写真は夏の葉っぱ

東近江市南花沢町に鎮座する八幡神社境内の御神木

 

花水木(ハナミズキ)

落葉高木の花水木(ハナミズキ)

ミズキ科ミズキ属

4月30日の誕生日木(日本植木協会)

上向きに咲く薄紅色の可愛い花

他にも赤や白の花を咲かせます

四月下旬に満開になっていた街路樹のハナミズキ

ミズキ科の仲間でミズキより花が目立つことで「花ミズキ」

秋になると一斉に色好き始め赤く染まる紅葉に

葉は卵型で縁は全縁で少し波打つ

側脈が明瞭でこの仲間の特徴をよく示している

果実は楕円形で枝先に集まって付き秋に光沢のある深い紅色に熟します

花芽を残して落葉します

樹皮は灰黒色で網目状の裂けがある

四季折々に見所があり街路樹や公園樹としてよく見かける樹です

一位樫(イチイガシ)

常緑高木の一位樫(イチイガシ)

ブナ科コナラ属

西日本の神社や寺院で多く見られる

イチイガシの樹皮

葉の鋭い鋸歯は上半分にだけある

表は緑色なのに裏は黄褐色の色違いが特徴的で、樹の撮影方向で全く色が違いました

下から撮影した樹はセピア色に!

ドングリには縦に縞模様が入り、シマシマパンツの1年成

 

車輪梅(シャリンバイ)

常緑小高木の車輪梅(シャリンバイ)

バラ科シャリンバイ属

街中や公園で垣根として植樹されたものをよく目にします

奄美大島の伝統工芸品「大島紬」は、シャリンバイの樹皮で作った褐色染料が使われています

葉は長楕円形で厚く堅い

秋に撮影した樹には球形の果実が沢山実っていました

垣根のシャリンバイしか見たことがなかったので、大きな樹との出会いには驚かされました

樹脂は灰褐色で縦に波目が入る

 

棈(アベマキ)

落葉高木の棈(アベマキ)

ブナ科コナラ属

樹皮はコルク質が発達しているため、昔はコルクの代用品として使われていた

別名「コルクガシ」と呼ばれることも

クヌギと同じトゲトゲパンツの2年成ドングリ

ドングリと葉は、クヌギと似ているので見分けるのは難しい

大きな葉は縁がギザギザで裏が白っぽい

薪炭材や椎茸の原木として木は使われている

 

槲(カシワ)

落葉中高木の槲(カシワ)

ブナ科

5月5日の誕生日木(日本植木協会)

「家運隆盛」「葉守りの神」と言われている樹

ドングリは1年成でクヌギやアベマキと同じトゲトゲパンツですが、トゲトゲが柔らかくライオンの様なパンツが特徴

4月下旬に咲いた花

雄花は垂れ下がり、雌花は枝葉の付け根に付く

春の新葉

樹皮は亀裂が入り縦に沢山の溝が入る

波の形状をした大きな葉を塩漬けにして餅を包めば柏餅になります

秋には茶色く葉の色を変える

カシワは枯葉をつけた状態で越冬し、春に新葉と入れ替わることから、絶えず世代を継いでいく「家運隆盛」を象徴する樹木とされています。他にも一年中葉を付けた状態が葉を守っている姿に見え「葉守りの神」が宿るとも言われています