鬼胡桃(オニグルミ)

落葉高木の鬼胡桃(オニグルミ)

クルミ科クルミ属

9月20日の誕生日木(日本植木協会)

クルミは縄文時代から食べられていた木の実

日本に自生するクルミで食用となるのは本種だけ

写真は8月中旬の実の様子

不思議な形をした花で、楕円形の様な苞から赤い花柱がピョンピョンと出ています

5月上旬にたまたま見付けたオニグルミの雌花です

8月の緑まぶしい樹木

1月になると葉を散らし夏とは全く違う姿に

樹皮は灰色で縦に割れ目が入る

葉は小葉が中心軸の両側に並び、全体として1枚の葉を形成している

立派な冬芽

殻は非常に堅く、破片が鋭利でスタッドレスタイヤの素材として用いられます

その逆で木は褐色で柔らかい雰囲気に仕上がります

 

染井吉野(ソメイヨシノ)

落葉高木の染井吉野(ソメイヨシノ)

バラ科サクラ属

4月1日の誕生日木(日本植木協会)

日本で最も多く植えられているサクラ

花びらが5枚で、茎から3~5個の花を開く

花見で主役の美しいソメイヨシノ

咲き始めは淡紅色、満開になると白色に

4月下旬に実がなっていました

ソメイヨシノ同士では実ができないので、樹の周りに種類の違う桜の木があると受粉する

樹皮は横長の皮目が入り灰褐色~暗灰色でなめらか

秋に黄色や赤褐色に紅葉し落葉する

葉は楕円形で縁には不揃いな鋸歯がある

庭木として育てられ大きくなり過ぎて伐採された樹

丸太を製材した時の様子

 

花梨(カリン)

落葉高木の花梨(カリン)

バラ科カリン属

11月4日の誕生日木(日本植木協会)

名前から、お金を「借りん」と縁起が良い樹

写真は11月上旬のカリンの実

黄色い実からはなんとも言えないこうばしい香りがします

樹の近くを通ると香りでもカリンだと分かります

樹は花も実を楽しめるのに加えて、縁起物として庭木にされている

実は堅くて生では食べれません

カリン酒、ジャム、砂糖や蜂蜜漬けにして食べられています

のど飴の材料としてもよく知られている

部屋に置いて香りを楽しむ人も多いです

3月下旬の樹には、赤紅色をした目立つ沢山の蕾を付け

4月上旬には薄ピンク色の5弁の花を咲かせる

樹皮は鱗片状に剥がれ、緑、橙、褐色の印象的な斑模様

葉は卵型で堅く光沢があり、縁に硬い鋸刃が付いている

 

コノテガシワ

常緑針葉のコノテガシワ

ヒノキ科コノテガシワ属

2月14日の誕生日木(日本植木協会)

3月上旬に見付けた可愛い小さな花

特徴的な実は先端は 角状にとがってそり返る

写真は6月の実の様子

秋には褐色になり

割れて種を落とす

葉は平面状に並ぶのが特徴がある

この樹はマンションの庭木として植えられていました

庭木、生け垣、鉢植えなどでよく見かける

大木の樹皮は赤褐色で、縦に長く剥がれる

 

杏(アンズ)

落葉小高木の杏(アンズ)

バラ科サクラ属

3月21日の誕生日木(日本植木協会)

2月上旬の樹には、ワインレッドの蕾が沢山ついていました

3月上旬に撮影した写真

花はウメに似るが、花数が多く大きい

花を散らした後の新芽

11月下旬の葉が色付いた樹木

樹皮は縦の不揃いな割れ目がある

葉は縁に不揃いの細かい鋸歯があり、梅の葉に似ている

果実は6~7月に熟しジャムやシロップ漬け、果実酒などの加工品として利用されている

 

南天(ナンテン)

常緑低木の南天(ナンテン)

ナギ科ナンテン属

1月7日の誕生日木(日本植木協会)

「南天のど飴~♪」咳止めでお馴染み

名前から「難転」→「難を転ずる」に通じることから縁起のいい樹

11月中旬、真っ赤に紅葉した葉と小さな丸い実

綺麗な赤い実は正月飾りや盆栽でよく使われる

和風庭園には欠かせない樹で、下町や古い民家などで見かけることが多い

葉は細長い菱形で革質で表面は光沢があり先は尖っている

赤く染まる紅葉も美しい

樹は火災よけや魔除けの効果があるとされ、裏鬼門の玄関に置くとよいとされている

 

いろは紅葉

常緑高木のいろは紅葉(イロハモミジ)

ムクロジ科カエデ属

11月1日の誕生日木(日本植木協会)

紅葉の王様・紅葉の代表

日本の秋を象徴する樹

春を迎えた3月下旬の伸びた新芽と蕾の写真

4月~5月に掛けて、赤い小さな花を垂れ下がるように咲かせます

8月の青々とした葉

儚く散りゆく前に、最高の美しさに染まる秋

11月中旬の赤く染まった葉

葉の切り込みが5〜9と奇数の切り込みで

それをイロハニホヘト〜♪と数えたことからこの名前がついた

落葉した葉は地面も赤く染めほど美しい

樹皮は平滑で少し縦縞模様が入る淡灰褐色

 

ヒマラヤスギ

常緑針葉樹のヒマラヤスギ

マツ科ヒマラヤスギ属

名前に「スギ」とあり間違いやすいですが、マツの仲間です

神々しい樹姿が美しく世界三大公園樹の一になっています

(ヒマラヤスギ、コウヤマキ、ナンヨウスギ)

学名は「神が宿る木」

樹皮は灰褐色で細かく鱗片状にはがれる

チクチクする葉

春の雌花のツボミは円錐形で白緑色

雄花は秋に熟と狐の尾の様にフワフワした茶色になり花粉を飛ばす

大きな松ぼっくりは2年成で直立して樹に付いている

写真は夏の松ぼっくり

秋に褐色に熟すと、天辺の果鱗をパラパラと落とす

そのため松ぼっくりは拾えません

熟して落下した松ぼっくりの一部が、薔薇に似ていることからシダーローズて呼ばれています

写真右は外れた果鱗

 

捻木(ネジキ)

落葉小高木の捻木(ネジキ)

ツツジ科 ネジキ属

光沢のある赤い枝に真っ赤な冬芽が美しい
「日本三大美芽」の一つ

名前の由来は、写真の様に樹皮がねじれていることから

樹皮だけでなく材そのものもねじれているため、斧では簡単に割れない

六甲山で見付けたネジキの樹

夏の葉の様子

緑色の小さな実は上向きに付いています

 

欅(ケヤキ)

落葉高木の欅(ケヤキ)

ニレ科ケヤキ属

昔から尊ばれてきた日本人に馴染みの深い樹

日本を代表する巨木の一つ

推定樹齢1000年以上の国指定天然記念物の「野間の大ケヤキ」です

大阪府豊能郡能勢町のケヤキの巨木

樹は扇型に空に向かって美しく広がる

山野に自生する他、公園・街路樹としても沢山植えられているので見かけることが多い

葉は縁には特徴的な鋭い鋸歯がある

紅葉が美しい樹で樹によって葉の色が異なる

樹皮は灰紫褐色で樹齢を重ねると薄い片となって剥がれ落ちる

若木では横に皮目が多く全体としては滑らか

木材としても人気が高く、京都の清水寺にある清水の舞台には186本のケヤキの柱で作られている

神社仏閣の柱の他、和太鼓やテーブルの一枚板、お盆や器に茶筒などでも使われている