藤(フジ)

つる性落葉木の藤(フジ)

マメ科フジ属

5月15日の誕生日木(日本植木協会)

ペンを作るまで「藤」は樹ではなくツルだと思っていました

里山に咲いていた藤の花

うすい紫色の花が滝のように垂れ下がる藤棚

幻想的な風景で全国に藤棚の名所があります

11月下旬の写真

長楕円形で薄い葉は木色に紅葉していました

木に巻きついてつるは登り、樹冠に広がる

自分の小学校と中学校どちらにも藤棚があり、子供の頃は花より珍しい大きなインゲン豆の種でよく遊びました

 

桂(カツラ)

落葉高木の桂(カツラ)

カツラ科カツラ属

11月7日の誕生日木(日本植木協会)

春の樹木

ペン体験で使っている木は北海道で伐採されました

4月中旬の樹に花が咲いていました

雌雄異株で写真左が雌花、右が雄花です

雌花は薄紅色の紐状、雄花は葉の付け根に薄紅色した円筒状を沢山つける

どちらも花弁も萼も無いため花に見えません

葉は特徴的な円いハート形

新緑の葉に光を通した樹を見上げると、その美しさに見入ってしまいます

9月中旬の少し色付いた樹木

落葉には衝撃を受けるほどの甘い香りが・・・綿アメのような〜キャラメルのようなぁ

いつまでも嗅ぎ続けたいステキな甘い香り!皆さんも一度鼻を近づけてみて下さい!

緑葉にはほとんど無く、黄葉、紅葉になるほど香りが強くなりますので、乾燥した落ち葉に🍂
桂の木材からは甘い香りはしません

木は木肌が緻密ですが柔らかく、彫刻刀での加工が容易で綺麗に仕上がるため木彫材として人気がある

 

柚子(ユズ)

常緑小高木の柚子(ユズ)

ミカン科ミカン属

「12月22日」誕生日木(日本植木協会)

柚子の実・・・冬至に柚子風呂、ジャム、ジュースなどなど

1本の樹に沢山の実を付けます

12月の実の様子

枝の付け根には鋭く長い棘があり、葉柄に幅の広い翼がある

製材する前の木

ペン体験の柚子の樹は、教室の教室生徒さんのお友達が育てておられる樹で、兵庫県宍粟市で栽培されていた柚子の剪定木です

木は緻密で明るい緑みのある黄色

 

五葉松(ゴヨウマツ)姫子松(ヒメコマツ)

常緑針葉樹高木の「五葉松(ゴヨウマツ)姫子松(ヒメコマツ)」

マツ科マツ属

2月9日の誕生日木(日本植木協会)

京都府立植物園で撮影した樹木

五葉松は「縁起のよい木」として古くから親しまれてきました

厳しい環境への適応力が高く手入れも簡単なので、盆栽としても人気があります

黒松と赤松は、葉が2本ずつ束生する二葉松で、名前の通り「五葉松」は葉が5本ずつ束生します

 

山桜 (ヤマザクラ)

落葉高木の山桜 (ヤマザクラ)

バラ科サクラ属

4月11日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験の木は、兵庫県の山で腐って倒木の恐れがあり伐採された推定樹齢100年以上の山桜です

写真は京都府立植物園の山桜です

赤褐色の若葉と一緒に淡紅白色の花を咲かせます

4月下旬には小さな実が付いていました

葉は卵形あるいは長楕円形で、縁には鋭い鋸歯がある

秋には美しい紅葉も楽しませてくれる

12月に撮影した冬芽

樹皮は伝統工芸の「樺細工」で使われ、茶筒や小箱、煙草入れなどが作られている

木肌は緻密で褐色、ペン作り体験でも人気のある樹種の一つです

ペンの木を通して学んだおかげで少し桜の樹種が分かる様になり、桜を今まで以上に好きになりました

 

ラ・フランスの樹

ラ・フランス

フルーツウッド

体験で使っている樹は、山形県で果物を栽培されている

「すとうフルーツファーム」さんで大切に育てられ剪定されたものです

ラフランスの果実

ラフランスの樹

緻密な木肌は、少し赤みを帯びた黄色色で旋盤で楽に加工できます

 

メープル

落葉高木のメープル

別名:シュガーメープル、サトウカエデ

カエデ属

カナダ及びアメリカ北東部からの輸入材

メープルの木材とカナダのお土産メープルシロップ

カナダの国旗にデザインされているのがこの葉

葉は掌状に3-5裂する

秋の美しい葉色は赤、黄、緑など多様性に富む

紅葉する樹木

樹から採取した樹液で作られるメープルシロップ

日本でもごく一部の地域でカエデからメープルシロップが作られています

カナダの雪解けとともに樹木から樹液(メープルウォーター)が自然に流れだします

樹齢30〜40年くらいの、幹の太さが直径20cm以上の樹木に採取口が取り付けられます

バケツやチューブでメープルウォーターを採取します

集めた樹液を高温で糖度66%になるまで煮詰め、ろ過して不純物を取り除くと、メープルシロップになります

 

山法師(ヤマボウシ)

落葉小高木の山法師(ヤマボウシ)

ミズキ科ミズキ属

6月20日の誕生日木(日本植木協会)

5月に花を咲かせ樹全体が色付く

手裏剣のような形をした花弁に見える白いものは「総苞」という

本来の花は中心部

品種によって総苞の色はピンクにもなる

特徴的な実は9月~10月にかけて赤色に熟す。実を食べられることはあまり知られていない

実からはジャムや果実酒などが作れる

ハナミズキに似た葉は、卵状楕円形で縁は全縁だが波打つ

落葉した樹

樹皮はまだらに剥がれる

 

油瀝青(アブラチャン)

落葉低木の油瀝青(アブラチャン)

クスノキ科クロモジ属

2月27日の誕生日木(日本植木協会)

樹は1から茎が地際から数本立ち上がったような樹形(株立ち)で育つ

樹全体に油分が多く、かつては実や樹皮が燃料に使われたことからアブラチャンと呼ばれる

葉は楕円形で急鋭尖頭の全縁。葉柄は赤味を帯びる

9月下旬に丸い果実が実ってました

樹皮は灰褐色で滑らか。波目入る

枝を折ると良い香りがする(クロモジ属の特長)

 

ヨーロピアンビーチ

落葉広葉樹のヨーロピアンビーチ

別名:ヨーロッパブナ

ブナ科

ヨーロッパ各地からの輸入木材

材は淡いピンク色を帯びた乳白色

ヨーロッパの大部分で野生に育つ樹

写真のような殻果を付ける

中にはブナと同じよに種子が2個入っている