桐(キリ)

落葉広葉 高木の桐(キリ)

ゴマノハグサ科 キリ属

6月1日の誕生日木(日本植木協会)

日本の木材で、一番軽い木といわれています

桐の樹は成長が早く、昔の農村では女の子が産まれると桐を植え、結婚の時に桐箪笥にして嫁入り道具にしていたみたいです。今では考えられないですね

花は釣鐘形に似た紫色の花を枝先に沢山付けます

特徴的な大きな桐の葉

桐の実

国産の木材で最も軽いとされている木のため柔らかく、旋盤加工は削れ過ぎて逆に難しいです

 

文旦(ブンタン)

文旦(ブンタン)

体験で使っている木は、高知県の特産品「土佐文旦(トサブンタン)」の剪定木です

柑橘類の一種で、標準和名はザボン

今まで作ったフルーツウッドの木で1番白い象牙色(黄みのうすい灰色)の美しさに驚かされました

時間が経てば変化するかもしれませんが、体験樹種で一二を争う白さ!!

土佐文旦の樹

高知に木の勉強で行く時は、季節が合えば必ず大好きな文旦と小夏を買って帰ります

美味しくてネットお取り寄せしたことも

丸太の製材

角材にしたものを半年間自然乾燥させます

 

山桃(ヤマモモ)

常緑高木の山桃(ヤマモモ)

ヤマモモ科ヤマモモ属

6月21日の誕生日木(日本植木協会)

公園樹や街路樹としてよく見かける

樹皮は灰白色で薬用、染料用に使われる

葉は枝の先に束状に集まる。倒披針形で一般的に全縁である

初夏に暗赤色に熟す

甘酸っぱい果実はジャムなどの材料になる

形は球形で表面にザラメに似た粒状突起がある

 

躑躅(ツツジ)

常緑低木の躑躅(ツツジ)

ツツジ科ツツジ属

ペン体験で使うツツジは、サツキを除くツツジ属の総称

ツツジの誕生日木(日本植木協会)は沢山あります

4月19日(キリシマツツジ)

4月25日(ヒラドツツジ)

5月2日(レンゲツツジ)

5月17日(ゴヨウツツジ)

5月18日(サツキツツジ)

庭木として親しみのある方も多いツツジの花

写真は自宅マンション下で毎年綺麗な花を楽しませてくれる色取り取りのツツジ達です

葉は楕円形で縁に毛が生えている

 

藤(フジ)

つる性落葉木の藤(フジ)

マメ科フジ属

5月15日の誕生日木(日本植木協会)

ペンを作るまで「藤」は樹ではなくツルだと思っていました

里山に咲いていた藤の花

うすい紫色の花が滝のように垂れ下がる藤棚

幻想的な風景で全国に藤棚の名所があります

11月下旬の写真

長楕円形で薄い葉は木色に紅葉していました

木に巻きついてつるは登り、樹冠に広がる

自分の小学校と中学校どちらにも藤棚があり、子供の頃は花より珍しい大きなインゲン豆の種でよく遊びました

 

桂(カツラ)

落葉高木の桂(カツラ)

カツラ科カツラ属

11月7日の誕生日木(日本植木協会)

春の樹木

ペン体験で使っている木は北海道で伐採されました

4月中旬の樹に花が咲いていました

雌雄異株で写真左が雌花、右が雄花です

雌花は薄紅色の紐状、雄花は葉の付け根に薄紅色した円筒状を沢山つける

どちらも花弁も萼も無いため花に見えません

葉は特徴的な円いハート形

新緑の葉に光を通した樹を見上げると、その美しさに見入ってしまいます

9月中旬の少し色付いた樹木

落葉には衝撃を受けるほどの甘い香りが・・・綿アメのような〜キャラメルのようなぁ

いつまでも嗅ぎ続けたいステキな甘い香り!皆さんも一度鼻を近づけてみて下さい!

緑葉にはほとんど無く、黄葉、紅葉になるほど香りが強くなりますので、乾燥した落ち葉に🍂
桂の木材からは甘い香りはしません

木は木肌が緻密ですが柔らかく、彫刻刀での加工が容易で綺麗に仕上がるため木彫材として人気がある

 

栃、橡(トチノキ)

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

 

柚子(ユズ)

常緑小高木の柚子(ユズ)

ミカン科ミカン属

「12月22日」誕生日木(日本植木協会)

柚子の実・・・冬至に柚子風呂、ジャム、ジュースなどなど

1本の樹に沢山の実を付けます

12月の実の様子

枝の付け根には鋭く長い棘があり、葉柄に幅の広い翼がある

製材する前の木

ペン体験の柚子の樹は、教室の教室生徒さんのお友達が育てておられる樹で、兵庫県宍粟市で栽培されていた柚子の剪定木です

木は緻密で明るい緑みのある黄色

 

紫式部(ムラサキシキブ)

落葉低木の紫式部(ムラサキシキブ)

クマツヅラ科ムラサキシキブ属

11月21日の誕生日木(日本植木協会)

秋に丸い紫色の美しい実をつけるため、源氏物語の作者の名が付いた

葉は長い楕円形で縁に細かい鋸歯がある

輸出されたヨーロッパでは、ジャパニーズ・ビューティー・ベリーと呼ばれている

初夏に咲く花は、長い雄しべの先にある黄色い葯と薄紫色の花弁が美しい

冬芽は、二枚の葉が向き合い粉のような短毛が覆っている

樹皮は灰褐色で、生長とともに縦に割れて剥がれる

 

銀杏 (イチョウ)

落葉高木の銀杏 (イチョウ)

イチョウ科イチョウ属

11月16日の誕生日木(日本植木協会)

秋に一面黄色に染める美しい樹

街路樹で見かける機会も多い

現在イチョウ科の樹はこの木しかないため、メタセコイアと同じく「生きた化石植物」とされています

8月に撮影したギンナンの実は、まだ青々としていました

秋に収穫できる銀杏は秋の味覚の代表格

紅葉までは綺麗な緑色

扇形の葉は、秋に黄色に変化する

落葉は地面も黄色に染める

樹皮は淡灰褐色で縦に浅く割れ目が入る

巨木になると「垂乳根(たらちね)」「乳垂(ちだれ)」「気根(きこん)」という空中に根が伸びる。その乳房状の突起に縁起をかついで「母乳がよく出るように」「安産」などの信仰の対象になっています

「福定の大銀杏(宝泉寺)」

和歌山県田辺市にある推定樹齢400年の銀杏の樹

葉が散ると一面を黄色く染めます

 

木材は薄香の色で柔らかく均一であることから高級まな板に使われています