青木(アオキ)

常緑低木の青木(アオキ)

ミズキ科アオキ属

12月19日の誕生日木(日本植木協会)

園芸品種の斑入りアオキ

緑色葉の一部が白や黄色の模様になる

緑色葉のアオキよりも斑入りの方が庭木としてよく見かける

1月の園芸品種でない青木の葉。枯れたり、押し葉にすると黒くなる

葉は厚く光沢がある長楕円形で、縁にはまばらに粗い鋸歯がある

雌雄異株

1月の果実。鳥に食べられる確率の高い実

楕円形の赤い果実は、12月頃に熟し春まで残る

12月上旬の冬芽

若い枝が緑色(青色)であるためアオキと呼ばれる説がある

アオキは陰樹のため、日陰や暗いスギなどの常緑樹林の中でもよく育つ

陰樹→(光に対する要求性が比較的低い樹木)

 

真弓(マユミ)

落葉小高木の真弓(マユミ)

ニシキギ科ニシキギ属

11月24日の誕生日木(日本植木協会)

11月上旬に撮影した実

可愛い薄紅色の四角い実が沢山実っていました

実は熟すと裂けて紅色の丸い種子が出てきます

写真では分かり難いですが、樹の上の方は鈴なりに実を付けていました

葉は先が尖り、縁に細かい鋸葉がある

樹皮は灰色で、成長すると縦に裂け目が入る

材は白く緻密で粘りがあるため昔から弓の材料として使われて来ました

「真弓」真の弓(最高の弓)はマユミ材という意味があるみたいです

落葉した樹

 

犬槙(イヌマキ)

常緑高木の犬槙(イヌマキ)

マキ科マキ属

手をかければ好きな形に育てることができる

そのため垣根や庭木として育てられた樹をよく見かける

葉はらせん状に密生し全縁で広線形

剪定をしなければ枝は上方向に伸びる

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

樹皮は灰白色で樹齢を重ねると縦方向に裂ける

鉄釘の木(カナクギノキ)

落葉小高木の鉄釘の木(カナクギノキ)

クスノキ科クロモジ属

「鉄釘の木」だが材は名ほどに堅くない

樹皮は,淡褐色で老木になると不規則にはがれ落ちる

日本でクスノキ科の落葉樹はこの樹だけです

春の新葉

 

榧(カヤ)

常緑針葉の榧(カヤ)

イチイ科カヤ属

8月14日の誕生日木(日本植木協会)

神社やお寺で見かけることが多く巨木と出会える

「江戸五木」の一つ(江戸時代に江戸で重視された造園木)

江戸五木→モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ

4月下旬の花(雌雄異株)

線形の葉は光沢があり、革質で固く、先が針状に尖るため触ると痛い

樹皮は淡灰褐色で、浅く縦に裂けている

材は碁盤・将棋盤の最高峰

色艶のある美しい木目で適度に弾力があり、甘い香りがするなど、すべての点で榧に勝るものはないと言われている。日本の榧は絶滅に近い状態にあるため大変貴重な存在となっています

青桐(アオギリ)

落葉高木の青桐(アオギリ)

アオギリ科フィルミアナ属

9月3日の誕生日木(日本植木協会)

大きな葉の美しいことから、街路樹、公園樹として多く植えられている

大型の葉は3から5つに裂けるが個体差がある

秋に黄色く紅葉し

すぐに茶色くなり葉が落ちる

葉がキリに似ていて、樹皮が緑色のためアオギリと呼ばれているが、キリの仲間ではない

アオギリは幹でも光合成を行うため緑色になっている

珍しい緑色でなめらか幹は「日本三大美幹」の一つ

三大美幹木→ヒメシャラ、シラカバ、アオギリ

 

山茶花(サザンカ)

常緑小高木の山茶花(サザンカ)

ツバキ科ツバキ属

11月6日の誕生日木(日本植木協会)

さざんか♪さざんか♪咲いた道〜

たき火だ♪たき火だ♪落ち葉たき🍂♫

童謡「たき火」の2番歌の通り秋から冬に花が咲きます

冬の代表的な花木

11月下旬には沢山の花が咲き誇っていました

原種は白い花だが、園芸品種として色や形の変化したものが多い

公園樹や垣根では紅花の方が一般的

樹皮は灰褐色で滑らか

葉は光沢と厚みがあり、縁に細かい鋸歯がある

 

鬼胡桃(オニグルミ)

落葉高木の鬼胡桃(オニグルミ)

クルミ科クルミ属

9月20日の誕生日木(日本植木協会)

クルミは縄文時代から食べられていた木の実

日本に自生するクルミで食用となるのは本種だけ

写真は8月中旬の実の様子

不思議な形をした花で、楕円形の様な苞から赤い花柱がピョンピョンと出ています

5月上旬にたまたま見付けたオニグルミの雌花です

8月の緑まぶしい樹木

1月になると葉を散らし夏とは全く違う姿に

樹皮は灰色で縦に割れ目が入る

葉は小葉が中心軸の両側に並び、全体として1枚の葉を形成している

立派な冬芽

殻は非常に堅く、破片が鋭利でスタッドレスタイヤの素材として用いられます

その逆で木は褐色で柔らかい雰囲気に仕上がります

 

染井吉野(ソメイヨシノ)

落葉高木の染井吉野(ソメイヨシノ)

バラ科サクラ属

4月1日の誕生日木(日本植木協会)

日本で最も多く植えられているサクラ

花びらが5枚で、茎から3~5個の花を開く

花見で主役の美しいソメイヨシノ

咲き始めは淡紅色、満開になると白色に

4月下旬に実がなっていました

ソメイヨシノ同士では実ができないので、樹の周りに種類の違う桜の木があると受粉する

樹皮は横長の皮目が入り灰褐色~暗灰色でなめらか

秋に黄色や赤褐色に紅葉し落葉する

葉は楕円形で縁には不揃いな鋸歯がある

庭木として育てられ大きくなり過ぎて伐採された樹

丸太を製材した時の様子

 

花梨(カリン)

落葉高木の花梨(カリン)

バラ科カリン属

11月4日の誕生日木(日本植木協会)

名前から、お金を「借りん」と縁起が良い樹

写真は11月上旬のカリンの実

黄色い実からはなんとも言えないこうばしい香りがします

樹の近くを通ると香りでもカリンだと分かります

樹は花も実を楽しめるのに加えて、縁起物として庭木にされている

実は堅くて生では食べれません

カリン酒、ジャム、砂糖や蜂蜜漬けにして食べられています

のど飴の材料としてもよく知られている

部屋に置いて香りを楽しむ人も多いです

3月下旬の樹には、赤紅色をした目立つ沢山の蕾を付け

4月上旬には薄ピンク色の5弁の花を咲かせる

樹皮は鱗片状に剥がれ、緑、橙、褐色の印象的な斑模様

葉は卵型で堅く光沢があり、縁に硬い鋸刃が付いている