枇杷(ビワ)

常緑小高木の枇杷(ビワ)

バラ科ビワ属

1月14日の誕生日木(日本植木協会)

主な産地は「房州びわ」と呼ばれる千葉県、「茂木びわ」で知られる長崎県などです

果実の熟す時期は初夏の5月6月です

改良品種が果樹として、広く植えられ名産地が多い

中には黒褐色の大きな種子がある

11月上旬の写真。枝先に円錐花序を出していました

12月1日に撮影した写真

この時期の公園で花が咲いていた樹はビワだけでした

小さな白い花の花柄や蕾は淡いふさふさすた褐色の毛に覆われていて、寒いからフリースを着て温かくして花を咲かせている様に見えてしまいました

大きな葉は、上半分には縁に鋸歯がある。独特のシワ模様は触れるとゴワゴワする

樹皮は灰褐色で、細かい縦の皺がある

植物園に植えられていたビワ

房州ビワの木を製材した時の様子です

檸檬(レモン)

常緑高木の檸檬(レモン)

ミカン科ミカン属

9月13日の誕生日木(日本植木協会)

1月下旬の写真

誰もが知る酸っぱい実でお馴染みの黄色い実は樹になる

12月上旬の写真

9月の写真

葉は光沢と香りがある

樹皮は細かい波目が入る灰色

枝や幹には大きく鋭い棘がある

 

辛夷(コブシ)

落葉高木の辛夷(コブシ)

モクレン科モクレン属

別名:ヤマアララギ、コブシハジカミ、タウチザクラ

3月19日の誕生日木(日本植木協会)

早春に香りのある大きな白い花を咲かせ春の訪れを告げる代表的な里山の樹

少し早く咲く木蓮と間違いやすい樹でもあり

街路樹や公園木としてもよく見かけることができる

9月中旬の写真

特徴的な実は袋果が不規則に合わさった集合果

形が拳(こぶし)に似ているためコブシに

11月下旬の写真

葉芽は白いねた毛で覆われている

葉が大きくて木陰をつくるため、街路樹や公園樹としても見かける

落葉した樹

樹皮は滑らかな灰白色で細かい波目が入る

葉は全縁で先端は短く尖る

黄葉して落葉した葉

 

茶の木(チャノキ)

常緑低木の茶の木(チャノキ)

ツバキ科ツバキ属

5月3日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使っている樹は、佐賀県の嬉野市を中心に栽培されている「うれしの茶」の剪定木です

白く可愛い下向きに咲く花

実は自然に裂け、中から茶色い種子が落ちる

ツバキに似ているが小ぶりである

葉は長楕円形で縁に鋸歯がある

樹皮は灰白色で平滑。ツバキに似ている

茶畑の様子

 

青木(アオキ)

常緑低木の青木(アオキ)

ミズキ科アオキ属

12月19日の誕生日木(日本植木協会)

園芸品種の斑入りアオキ

緑色葉の一部が白や黄色の模様になる

緑色葉のアオキよりも斑入りの方が庭木としてよく見かける

1月の園芸品種でない青木の葉。枯れたり、押し葉にすると黒くなる

葉は厚く光沢がある長楕円形で、縁にはまばらに粗い鋸歯がある

雌雄異株

1月の果実。鳥に食べられる確率の高い実

楕円形の赤い果実は、12月頃に熟し春まで残る

12月上旬の冬芽

若い枝が緑色(青色)であるためアオキと呼ばれる説がある

アオキは陰樹のため、日陰や暗いスギなどの常緑樹林の中でもよく育つ

陰樹→(光に対する要求性が比較的低い樹木)

 

真弓(マユミ)

落葉小高木の真弓(マユミ)

ニシキギ科ニシキギ属

11月24日の誕生日木(日本植木協会)

11月上旬に撮影した実

可愛い薄紅色の四角い実が沢山実っていました

実は熟すと裂けて紅色の丸い種子が出てきます

写真では分かり難いですが、樹の上の方は鈴なりに実を付けていました

葉は先が尖り、縁に細かい鋸葉がある

樹皮は灰色で、成長すると縦に裂け目が入る

材は白く緻密で粘りがあるため昔から弓の材料として使われて来ました

「真弓」真の弓(最高の弓)はマユミ材という意味があるみたいです

落葉した樹

 

小豆梨(アズキナシ)

落葉高木の小豆梨(アズキナシ)

別名「はかりめ」

バラ科アズキナシ属

11月中旬の実

外見はアズキ、中身はナシに似た実を付けることからアズキナシの名に

樹皮は灰黒褐色で、ザラザラしており縦に縞が入る

春の新葉

紅葉し落葉した茶色の葉

葉には規則正しい波状の構造で、縁は重鋸歯がある

アズキナシの「はかりのめ」という別名は等間隔の側脈が、物差しの目盛りをイメージさせるからと言われている

 

鬼胡桃(オニグルミ)

落葉高木の鬼胡桃(オニグルミ)

クルミ科クルミ属

9月20日の誕生日木(日本植木協会)

クルミは縄文時代から食べられていた木の実

日本に自生するクルミで食用となるのは本種だけ

写真は8月中旬の実の様子

不思議な形をした花で、楕円形の様な苞から赤い花柱がピョンピョンと出ています

5月上旬にたまたま見付けたオニグルミの雌花です

8月の緑まぶしい樹木

1月になると葉を散らし夏とは全く違う姿に

樹皮は灰色で縦に割れ目が入る

葉は小葉が中心軸の両側に並び、全体として1枚の葉を形成している

立派な冬芽

殻は非常に堅く、破片が鋭利でスタッドレスタイヤの素材として用いられます

その逆で木は褐色で柔らかい雰囲気に仕上がります

 

染井吉野(ソメイヨシノ)

落葉高木の染井吉野(ソメイヨシノ)

バラ科サクラ属

4月1日の誕生日木(日本植木協会)

日本で最も多く植えられているサクラ

花びらが5枚で、茎から3~5個の花を開く

花見で主役の美しいソメイヨシノ

咲き始めは淡紅色、満開になると白色に

4月下旬に実がなっていました

ソメイヨシノ同士では実ができないので、樹の周りに種類の違う桜の木があると受粉する

樹皮は横長の皮目が入り灰褐色~暗灰色でなめらか

秋に黄色や赤褐色に紅葉し落葉する

葉は楕円形で縁には不揃いな鋸歯がある

庭木として育てられ大きくなり過ぎて伐採された樹

丸太を製材した時の様子

 

花梨(カリン)

落葉高木の花梨(カリン)

バラ科カリン属

11月4日の誕生日木(日本植木協会)

名前から、お金を「借りん」と縁起が良い樹

写真は11月上旬のカリンの実

黄色い実からはなんとも言えないこうばしい香りがします

樹の近くを通ると香りでもカリンだと分かります

樹は花も実を楽しめるのに加えて、縁起物として庭木にされている

実は堅くて生では食べれません

カリン酒、ジャム、砂糖や蜂蜜漬けにして食べられています

のど飴の材料としてもよく知られている

部屋に置いて香りを楽しむ人も多いです

3月下旬の樹には、赤紅色をした目立つ沢山の蕾を付け

4月上旬には薄ピンク色の5弁の花を咲かせる

樹皮は鱗片状に剥がれ、緑、橙、褐色の印象的な斑模様

葉は卵型で堅く光沢があり、縁に硬い鋸刃が付いている