秋楡(アキニレ)

落葉高木の秋楡(アキニレ)

ニレ科ニレ属

一般的な「ニレ」はハルニレを指す

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

公園で見付けた12月上旬のアキニレ

赤、黄、緑色が入り混じる葉色をしていました。遅めの紅葉

秋に開花するアキニレ

春に開花するハルニレ

樹皮は灰褐色で小さな皮目があり、不揃いな鱗片状に剥がれる

9月の葉の様子

秋に目立たない小さな白い花を咲かす

葉身は長楕円形で革質、表面には光沢があり縁に鈍鋸歯

ルニレは葉が大きくて毛深いが、アキニレは葉が小さくて毛がない

紅葉した葉

 

青桐(アオギリ)

落葉高木の青桐(アオギリ)

アオギリ科フィルミアナ属

9月3日の誕生日木(日本植木協会)

大きな葉の美しいことから、街路樹、公園樹として多く植えられている

大型の葉は3から5つに裂けるが個体差がある

秋に黄色く紅葉し

すぐに茶色くなり葉が落ちる

葉がキリに似ていて、樹皮が緑色のためアオギリと呼ばれているが、キリの仲間ではない

アオギリは幹でも光合成を行うため緑色になっている

珍しい緑色でなめらか幹は「日本三大美幹」の一つ

三大美幹木→ヒメシャラ、シラカバ、アオギリ

 

南天(ナンテン)

常緑低木の南天(ナンテン)

ナギ科ナンテン属

1月7日の誕生日木(日本植木協会)

「南天のど飴~♪」咳止めでお馴染み

名前から「難転」→「難を転ずる」に通じることから縁起のいい樹

11月中旬、真っ赤に紅葉した葉と小さな丸い実

綺麗な赤い実は正月飾りや盆栽でよく使われる

和風庭園には欠かせない樹で、下町や古い民家などで見かけることが多い

葉は細長い菱形で革質で表面は光沢があり先は尖っている

赤く染まる紅葉も美しい

樹は火災よけや魔除けの効果があるとされ、裏鬼門の玄関に置くとよいとされている

 

いろは紅葉

常緑高木のいろは紅葉(イロハモミジ)

ムクロジ科カエデ属

11月1日の誕生日木(日本植木協会)

紅葉の王様・紅葉の代表

日本の秋を象徴する樹

春を迎えた3月下旬の伸びた新芽と蕾の写真

4月~5月に掛けて、赤い小さな花を垂れ下がるように咲かせます

8月の青々とした葉

儚く散りゆく前に、最高の美しさに染まる秋

11月中旬の赤く染まった葉

葉の切り込みが5〜9と奇数の切り込みで

それをイロハニホヘト〜♪と数えたことからこの名前がついた

落葉した葉は地面も赤く染めほど美しい

樹皮は平滑で少し縦縞模様が入る淡灰褐色

 

花水木(ハナミズキ)

落葉高木の花水木(ハナミズキ)

ミズキ科ミズキ属

4月30日の誕生日木(日本植木協会)

上向きに咲く薄紅色の可愛い花

他にも赤や白の花を咲かせます

四月下旬に満開になっていた街路樹のハナミズキ

ミズキ科の仲間でミズキより花が目立つことで「花ミズキ」

秋になると一斉に色好き始め赤く染まる紅葉に

葉は卵型で縁は全縁で少し波打つ

側脈が明瞭でこの仲間の特徴をよく示している

果実は楕円形で枝先に集まって付き秋に光沢のある深い紅色に熟します

花芽を残して落葉します

樹皮は灰黒色で網目状の裂けがある

四季折々に見所があり街路樹や公園樹としてよく見かける樹です

メタセコイア

落葉高木、落葉針葉樹のメタセコイア(アケボノスギ、イチイヒノキ)

スギ科メタセコイア属

2月4日の誕生日木(日本植木協会)

メタセコイア並木で有名な滋賀県高島市マキノ町です

写真撮影に行った日は運よく雪景色ですごく綺麗でした

紅葉した大阪にある鶴見緑地公園のメタセコイア並木

針葉樹では珍しく美しく紅葉し落葉する

樹形が美しく、公園樹や街路樹として植えられる

樹は「生きている化石」と呼ばれることも多い

葉は羽状複葉と呼ばれ、長さ10㎜幅2ミリ前後の線形の小葉が対になって二列に並ぶ

紅葉した葉

10月、枝先から稲穂のように垂れ下がる雌花

枝にぶら下がる球果

茶色に熟すと果鱗が割れ、隙間から種子が落ちる

写真は種子が出た後に落ちた球果

 

銀杏 (イチョウ)

落葉高木の銀杏 (イチョウ)

イチョウ科イチョウ属

11月16日の誕生日木(日本植木協会)

秋に一面黄色に染める美しい樹

街路樹で見かける機会も多い

現在イチョウ科の樹はこの木しかないため、メタセコイアと同じく「生きた化石植物」とされています

8月に撮影したギンナンの実は、まだ青々としていました

秋に収穫できる銀杏は秋の味覚の代表格

紅葉までは綺麗な緑色

扇形の葉は、秋に黄色に変化する

落葉は地面も黄色に染める

樹皮は淡灰褐色で縦に浅く割れ目が入る

巨木になると「垂乳根(たらちね)」「乳垂(ちだれ)」「気根(きこん)」という空中に根が伸びる。その乳房状の突起に縁起をかついで「母乳がよく出るように」「安産」などの信仰の対象になっています

「福定の大銀杏(宝泉寺)」

和歌山県田辺市にある推定樹齢400年の銀杏の樹

葉が散ると一面を黄色く染めます

 

木材は薄香の色で柔らかく均一であることから高級まな板に使われています