姥目樫(ウバメガシ)

常緑広葉樹の姥目樫(ウバメガシ)

ブナ科コナラ属

9月14日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使う樹は兵庫県三田市の空き地で伐採されました

見つけたウバメガシの樹にはには、沢山のいろんな形のドングリが実っていてい不思議でした

ドングリは、うろこパンツの2年成

樹皮は縦に裂け目が入ります

職場近くの公園にも一本だけ植えられていました

葉は光沢がある楕円形

木は緻密で硬く、少し赤みを帯びた白色で全体に斑が入ります

高級炭の「備長炭」の材料になることで名前を知っている方も多いです

 

南京櫨(ナンキンハゼ)

落葉高木の南京櫨(ナンキンハゼ)

トウダイグサ科ナンキンハゼ属

10月3日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使う樹は、兵庫に在る施設裏山の整備作業で伐採されました

寒くなって紅葉が進んだ樹は、黒い殻に覆われた果実がポップコーンの様に割れて白い果実が姿を表し、樹の周りを赤や黄色に色付いたハートの形の綺麗な落葉が、地面を鮮やかに染めていました

どんな土壌でも育ち、剪定にも強いことから街路樹としてよく植えられています

穂のような花が綺麗に咲き誇ります

夏の終わりに緑色の小さな実を付ける

木肌の色は利久色(暗い灰緑色)で硬くも柔らかくもなく削りやすい木です

硬く綺麗な白い種子はドライにしてリースやアレンジメントフラワーに大活躍してるみたいです

 

鉄刀木(タガヤサン)

広葉樹の鉄刀木(タガヤサン)

マメ科ジャケツイバラ亜科

インドネシアからの輸入木材

木材の重くて硬いさまが、まるで「鉄の刀のようだ」ということから「鉄刀木」の漢字が当てられる

唐木三木の1つ(コクタン、シタン、タガヤサン)

花は鮮黄色の五弁花

花が終わると長い莢に入った種子ができる

熱帯地方では庭木や街路樹としても用いられている

葉は長楕円形

 

イタリアオリーブ

常緑高木のオリーブ(イタリア)

モクセイ科オリーブ属

イタリアからの輸入木材

体験できるオリーブの木は3種類です

イタリアオリーブ、アフリカオリーブ、庭木で育てられたオリーブ

イタリアとアフリカは、蜂蜜色に黒褐色から黒色の縞模様

庭木のオリーブは淡い白黄色で縞模様は入りません

輸入されたオリーブの木はオリーブ農家で育てられた剪定木です

日本の輸入オリーブオイルの半分以上はイタリア産

イタリア・プーリア州でオリーブの栽培が始まった頃には、スペインや北アフリカ諸国にはオリーブの木が全くなかったと言われています

オリーブ農家で育てられている樹

オリーブオイルの生産国ランキングでは1位スペイン、2位イタリア、3位ギリシャです

消費について言えば、1位がイタリアになります

樹の下にネットを広げて熊手似た道具で髪をとかすように実を落とします

収穫されたオリーブの実

 

一位(イチイ)

常緑針葉樹の一位(イチイ)

別名:オンコ

イチイ科イチイ属

12月21日の誕生日木(日本植木協会)

木編ではない珍しい名前の木

名前の由来は、この木で笏(しゃく)を作り、正一位を授けたことから一位と呼ばれる様になったみたいです

飛騨の高山では「一位一刀彫」という伝統の工芸がある

樹皮は赤褐色で剥離する

葉は線形をした濃緑色で、先端は尖っているが柔らかく触っても痛くない

裏面は淡緑色

秋には鮮紅色で美しい多肉質の球果が熟す

中国地方の大山の頂上に野生種が自生していて「特別天然記念物」に指定されている

黒柿(クロガキ)

落葉高木の柿(カキ)

カキノキ科カキ属 フルーツウッド

10月5日の誕生日木(日本植木協会)

柿の古木で見つかる大変珍しい神秘の銘木(黒柿)

柿の木に黒色の縞模様があることが稀にあり、そうした材を黒柿(クロガキ)と言う

黒一色だけでなく墨で描いたような様々な紋様が現れ、その魅力に心奪われます

正倉院の宝物でもこの黒柿が沢山つかわれています

黒柿と柿のボールペンと木を並べてみました

地元では田んぼの近くに残っている樹は柿でした

果実を取るために伐らずに残されています

二種類の柿の葉

郷土料理「柿の葉寿司」酢飯と鯖や鮭などの切り身を合わせ、柿の葉で包んだ寿司があります

お盆の時期の柿の実

先が尖がって細長いから渋柿だと思います

秋には皆さんよく知るオレンジ色に熟した柿の実に

バリバリノキ

常緑高木のバリバリノキ

別名:アオカゴノキ

クスノキ科カゴノキ属

一度聴いたら忘れられない名前

風で葉と葉が擦れる音から名が付いた説と、枝や葉に油分が多くよく燃えるからという説がある

樹皮は灰色で平滑

全縁の葉は光沢がある披針形で先端が鋭く尖る。枝の先端部分に集まって付く

 

椋の木(ムクノキ)

落葉高木の椋の木(ムクノキ)

別名:椋(ムク)

ニレ科ムクノキ属

ケヤキやエノキの仲間で身近に出会える

公園で見付けた樹

大木を見かけることも多い

樹皮は灰淡褐色で縦に小さい皮目が入る

老木は割れて短冊状の薄片となり剥がれて落ちる

葉は卵状長楕円形で葉先が尖り、縁に鋭鋸歯がある

昔、木工ではムクの葉を乾燥させて紙やすりとして使っていた

9月下旬の球形で緑色の実。熟すと黒くなる

 

樅(モミ)

常緑高木の樅(モミ)

ツバキ科ナツツバキ属

12月24日の誕生日木(日本植木協会)

日本ではクリスマスツリーというとモミを思い浮かべる人が多いが、ヨーロッパで使われる木は一般的にトウヒである

植物園で11月下旬に出会ったモミです。緑ではなく色が変わっていてツリーの様に綺麗でした

樹皮は壮齢で灰色、老木で暗灰色になり鱗片状に浅く割れて剥げる

葉は密生し、基部は細く丸い葉痕でらせん状に着く

ウラジロモミは葉裏が白く目立つ

ウラジロモミのクリスマスツリー

 

プルーン

落葉小高木のプルーン

別名:ヨーロッパスモモ

バラ科サクラ属

初春にサクラに似た白い花を咲かす

緑色の若葉に花柄も緑色

白みがかった熟す前の実

果実は楕円形で綺麗な紫色をしています

日本でプルーンといえばドライフルーツのイメージが強い

製材した時の様子

知らなければ桜の木と見間違えるほど樹皮が似ている