山椒(サンショウ)

落葉低木の山椒(サンショウ)

ミカン科サンショウ属

熟すと赤褐色になり裂開し、球形で光沢の有る黒色の種子を出す

雌雄異種であり雌株でないと赤い実はならない

大きなトゲは二本一組に生じるのが特徴

春の新葉

葉は奇数羽状複葉で互生する。卵状長楕円形で縁には低い鋸歯があり凹みに油点がある

葉には強い芳香があり、山椒の香味料は葉を乾燥させてすりつぶしたものです

幹が太くなるにつれてトゲは次第になくなり、こぶ状の突起が残る

こぶ状の突起はコルク質が発達し、小さなコブ状の隆起が多くなる

材は堅いため「すりこぎ」として使われる。山椒の木が最適なのは、木に解毒作用があり、擦った際の木の粒子に食あたりを防ぐ効果があるからです

 

プラタナス

落葉高木のプラタナス

別名:スズカケノキ、モミジバスズカケノキ

スズカケノキ科 スズカケノキ属

万博記念公園の9月のプラタナス並木

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

大きは葉は木陰をつくることから街路樹として大量に植栽されています

樹皮は、綺麗なまだら模様で特徴的

その跡が淡緑灰色の鹿の子まだら模様になる

小さなドリアンのような実

鈴をぶら下げたような実でもあることから「スズカケノキ(鈴掛木)」に

葉は縁には不揃いな大鋸歯がある

大きな葉が特徴的で、両手を並べていっぱいに広げてもたりませんでした

落ち葉も大きくスケールが違います

 

榎(エノキ)

落葉高木の榎(エノキ)

ニレ科エノキ属

8月23日の誕生日木(日本植木協会)

古くから人の生活の近くにある樹で、公園や神社で普通に見ることができる

エノキは「縁」に通じることから「縁結びの木」あるいは「縁切りの木」と言われている

エノキに願をかけ縁を結び、縁を切りたい時は、人知れずエノキの葉を食べる

「縁の木」として御神木とする所もある

樹皮は灰色で小さな皮目が多くザラザラしている

10月頃に赤褐色の実を熟す

葉は卵型で縁の上部にだけ鋸歯がある。

エノキの特長として葉の基部から出る3脈が目立つ

綺麗に黄葉し落葉する

落葉したエノキの巨木

 

榛の木(ハンノキ)

落葉高木の榛の木(ハンノキ)

カバノキ科ハンノキ属

大学の敷地に合った10月の樹木

見付けた樹の側にも水場があり「水辺の旅人」と言われるほど湿地を好む樹木

樹皮は暗灰褐色で、不規則に割れ目が入り剥がれる

果実は未成熟なときは球果状の堅い緑色

秋に熟して暗褐色になり種子が落ちる

雄花は細長い穂状で枝先に垂れ下がって咲く

葉は卵型で不整の鋸歯がある

 

ケンタッキーコーヒーツリー

落葉高木のケンタッキーコーヒーツリー

マメ科

アメリカケンタッキー州からの輸入木材

公園樹や街路樹として植えられている

黄葉し葉を落とし冬枯れする

樹皮は灰色で縦に裂けて剥がれる

実の写真

ケンタッキー州の開拓者達がこの実をコーヒーの代わりに使って飲み物を作ったことから、この名が付いたと言われています

葉は卵型で縁が波打つ

 

ブラックチェリー

落葉高木のブラックチェリー

バラ科サクラ属

アメリカからの輸入木材

果実は暗いエンドウ豆サイズを夏の終わりに付ける

ジャムの材料になる

春先に沢山の白い花を咲かせる

大阪市立大学付属植物園には、イギリスから輸入された大きなブラックチェリーの樹がある

樹皮は灰褐色でうろこ状に剥がれる

葉の縁は小さな鋸歯がある

 

山桑(ヤマグワ)

落葉高木の山桑(ヤマグワ)

クワ科クワ属

養蚕業の蚕の餌のために多く栽培され

「蚕が食う葉」から「クハ」→「クワ」と呼ばれようになった

実は楕円形集合果で黒紫色に熟す。小学校の通学道に在ったクワの実を、歯と指先を紫色に染めながら食べたことが今も懐かしい思い出です

4月下旬に咲く花は、葉腋に穂状花序を付ける

11月下旬の葉

黄葉する葉は、卵状広楕円形で3~5裂し大小の鋸歯があり、形の変化が大きい

公園で見付けた樹木

樹皮は灰褐色で縦にすじが入る

 

槐(エンジュ)

落葉高木の槐(エンジュ)

マメ科クララ属

8月12日の誕生日木(日本植木協会)

2月上旬の写真

マメ科らしいくびれた果実が枝先から垂れ下がっていました

公園で見付けた樹

日本各地で街路樹として植えられている

樹皮は灰色で縦に裂ける

北海道産材のエンジュの木は縁起が良いとされ、昔からクマやフクロウの置物、カップなどに使われており、お土産物として購入されたことがある方も多いと思います

縁起がいいと言われる理由は、古来よりアイヌ民俗の間では槐は悪魔を追い払う木であり、槐は「縁壽」「延寿」とも言われているからです

 

 

無患子(ムクロジ)

落葉高木の無患子(ムクロジ)

ムクロジ科ムクロジ属

別名:セッケンノキ

11月28日の誕生日木(日本植木協会)

12月上旬に見付けたブドウのように黄色く熟した実

樹の下には実が沢山落ちていました

中の黒い実は、数珠や羽根突きの球に

果皮にはサポニンが多く含まれているため、昔は布を洗う石鹸に使われていました

そのため別名が「石鹸の木」と呼ばれています

葉は大きな偶数羽状複葉で元が左右非対称になる

縁は全縁で波うつ

秋には黄葉し鮮やかな黄色になる

公園で見付けた樹

樹皮は灰褐色で平滑

老木になると不規則に樹皮が剥がれる

 

オーセージオレンジ

落葉高木のオーセージオレンジ

別名:アメリカハリグワ

クワ科ハリグワ属

アメリカ中南部からの輸入木材

「オーセージオレンジ」という名前ですが、オレンジとは関係ありません

食用にはならない

大きな黄緑色のしわのある果実は、乳白色の樹液が含まれています

秋に黄緑色に熟して落下する

雌花

樹皮は灰色から褐色で厚く、縦に深く割れ目が入ります

黄色い木材は、強力な柔軟性と耐久性に優れているので弓の材料に使われる