馬酔木(アセビ)

常緑低木の馬酔木(アセビ)

ツツジ科アセビ属

3月9日の誕生日木(日本植木協会)

1月下旬に見つけた満開の樹

名前が万葉集にも登場するほど古くから親しまれている樹

樹には鈴なりに花が咲いていました

下向きに咲く小さな白い壺状の花

写真は1月中旬の大きくなった蕾

自生するアセビの花色は白ですが、公園で見付けた樹は薄紅色のものでした

樹には小さな蕾がいっぱい

満開に咲いた薄紅色の花。2月下旬の写真

枝の先に集まって互生する葉は、縁に荒く小さい鋸歯がある

樹皮は縦に細かく裂ける

樹齢を重ねた幹はネジキと同じようにねじれる特徴がある

 

木大角豆(キササゲ)

落葉高木の木大角豆(キササゲ)

別名:アズサ

ノウゼンカズラ科 キササゲ属

9月23日の誕生日木(日本植木協会)

果実が豆のササゲに似ていることからキササゲと名付けられた

豆のササゲに似た長さ30cmにもなる細長い果実が特徴

花は内側に暗紫色の斑点のある白色の花を咲かす

1月中旬の樹

この実は冬の間も樹に残る

樹皮は灰褐色で、縦に浅く裂ける

 

犬黄楊(イヌツゲ)

常緑小高木の犬黄楊(イヌツゲ)

モチノキ科 モチノキ属

黄楊・柘植(ツゲ科ツゲ属)とは類縁関係がない

ここまで大きなイヌツゲの樹はめったに出会えない

1月下旬には、熟した黒く丸い実がたわわに実っていました

小さな葉が密に生える日本庭園や生垣でおなじみの樹

刈り込みにも強いため、玉散らし仕立てや球形仕立てなど、さまざまな樹形を楽しむことができる

雄株と雌株に分かれる雌雄異株

葉は小さな楕円形で縁に鋸葉がある

木材もツゲとは全く違います

 

ホワイト・アッシュ

落葉広葉樹のホワイト・アッシュ

別名:アメリカタモ、アメリカトネリコ

モクセイ科トネリコ属

主な生育地域はアメリカ合衆国南部から中西部全域およびカナダの一部

葉は赤や黄色に紅葉する

樹皮は灰褐色で縦に深い割れ目が入る

野球のバット、テニスラケット、ホッケイステックなどで使われている伝統的な木材

 

百合の木(ユリノキ)

落葉高木の百合の木(ユリノキ)

別名:イエローポプラ、チューリップツリー、ハンテンボク

モクレン科 ユリノキ属

5月30日の誕生日木(日本植木協会)

北アメリカ原産の樹木

緑が美しい8月の樹

街路樹や公園樹として植栽されています

葉を落とした1月の樹

樹はまっすぐに伸びます

20㎝を超える大きな独特の形をした葉

形を袢纏に見立てハンテンボクの名も付けられました

落ち葉もビッグサイズ

花を横から見た時にチューリプのようにみえることからチューリップツリーに

大形の花はたくさんの蜜を出すことから、養蜂家に「黄金の木」と賞賛され、ユリノキ蜜は「黄金蜂蜜」などの名称で呼ばれている

実は冬の間も残る

樹皮は黒褐色に変わり、特徴のある波打つ模様が現れる

 

木蓮(モクレン)

落葉小高木の木蓮(モクレン)

別名:シモクレン(紫木蓮)、モクレンゲ

モクレン科 モクレン属

4月12日の誕生日木(日本植木協会)

名前の由来は、蓮の花に形が似ている木であることから「木蓮」となった

花の色が白い「白木蓮(ハクモクレン)」紫色の「紫木蓮(シモクレン)」

春に上向きに目立つ大きな美しい花を咲かせる

街路樹や公園樹としても植樹されており

春を感じさせてくれる花の一つ

大きな葉は全縁で黄葉する

花芽は大きく寝た長い毛が密生する

落葉した1月の樹

樹皮は灰白色でなめらか

 

円ら椎(ツブラジイ)

常緑高木の円ら椎(ツブラジイ)

別名:コジイ(小椎)

ブナ科シイ属

子供の頃に遊んだ森には無かった殻の中にドングリが入っている樹

開花から一年半の月日をかけて翌年な秋に熟し殻を割ってドングリが現れます

ドングリは小粒でまん丸で多くは光沢のある黒~黒褐色

ドングリが小さいことから「コジイ」とも呼ばれます

樹皮は灰黒色でなめらかでふつう割れ目はできない

樹が成熟すると割れ目が入る

葉は光沢があり裏側が白っぽく先端が細く尖る

 

粗樫(アラカシ)

常緑高木の粗樫(アラカシ)

別名:ボウガシ

ブナ科コナラ属

どんぐりは1年成のシマシマパンツで樽のような形状が多い

冬になっても落果させない個体もある

枝の先端に集まった冬芽と、どんぐり

アラカシの樹は関西に多い

樹皮は暗灰色で滑らか。老木では縦に深く窪み浅い割れ目が入る

葉は長楕円形で先は尾状に尖る。縁は上半分に粗い鋸歯がある

表面は濃い緑色ではっきりした葉脈を持つ

 

裏白樫(ウラジロガシ)

常緑高木の裏白樫(ウラジロガシ)

別名:ウラシロガシ

ブナ科コナラ属

2年成でシマシマパンツのドングリがなる樹

葉は長楕円形で先端はするどく尖る。縁は波打ち浅く鋭い鋸歯がある

葉の裏面が白っぽいため「裏白樫」の名前が付いた

樹皮は灰褐色~黒褐色で滑らか

 

針桐(ハリギリ)

落葉高木の針桐(ハリギリ)

別名:栓の木(センノキ)、栓(セン)

ウコギ科 ハリギリ属

木材としては一般的に「センノキ」と呼ばれている

ハリギリの名で板を探すのは難しい

キリに似て枝や幹に棘が多いためハリギリの名前に

葉がキリに似ている

大きな葉の縁は5~9に裂け縁には細鋸歯がある

黄葉した葉

天狗の団扇のような形をしていることから「テングウチワ」と呼ばれることもある

樹皮は灰褐色で、老木になると黒褐色になる。深く縦に裂け目が入る

木目はケヤキに似て美しく、別名をニセケヤキと呼ばれる