栃、橡(トチノキ)

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

 

紫式部(ムラサキシキブ)

落葉低木の紫式部(ムラサキシキブ)

クマツヅラ科ムラサキシキブ属

11月21日の誕生日木(日本植木協会)

秋に丸い紫色の美しい実をつけるため、源氏物語の作者の名が付いた

葉は長い楕円形で縁に細かい鋸歯がある

輸出されたヨーロッパでは、ジャパニーズ・ビューティー・ベリーと呼ばれている

初夏に咲く花は、長い雄しべの先にある黄色い葯と薄紫色の花弁が美しい

冬芽は、二枚の葉が向き合い粉のような短毛が覆っている

樹皮は灰褐色で、生長とともに縦に割れて剥がれる

 

銀杏 (イチョウ)

落葉高木の銀杏 (イチョウ)

イチョウ科イチョウ属

11月16日の誕生日木(日本植木協会)

秋に一面黄色に染める美しい樹

街路樹で見かける機会も多い

現在イチョウ科の樹はこの木しかないため、メタセコイアと同じく「生きた化石植物」とされています

8月に撮影したギンナンの実は、まだ青々としていました

秋に収穫できる銀杏は秋の味覚の代表格

紅葉までは綺麗な緑色

扇形の葉は、秋に黄色に変化する

落葉は地面も黄色に染める

樹皮は淡灰褐色で縦に浅く割れ目が入る

巨木になると「垂乳根(たらちね)」「乳垂(ちだれ)」「気根(きこん)」という空中に根が伸びる。その乳房状の突起に縁起をかついで「母乳がよく出るように」「安産」などの信仰の対象になっています

「福定の大銀杏(宝泉寺)」

和歌山県田辺市にある推定樹齢400年の銀杏の樹

葉が散ると一面を黄色く染めます

 

木材は薄香の色で柔らかく均一であることから高級まな板に使われています

 

五葉松(ゴヨウマツ)姫子松(ヒメコマツ)

常緑針葉樹高木の「五葉松(ゴヨウマツ)姫子松(ヒメコマツ)」

マツ科マツ属

2月9日の誕生日木(日本植木協会)

京都府立植物園で撮影した樹木

五葉松は「縁起のよい木」として古くから親しまれてきました

厳しい環境への適応力が高く手入れも簡単なので、盆栽としても人気があります

黒松と赤松は、葉が2本ずつ束生する二葉松で、名前の通り「五葉松」は葉が5本ずつ束生します

 

山桜 (ヤマザクラ)

落葉高木の山桜 (ヤマザクラ)

バラ科サクラ属

4月11日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験の木は、兵庫県の山で腐って倒木の恐れがあり伐採された推定樹齢100年以上の山桜です

写真は京都府立植物園の山桜です

赤褐色の若葉と一緒に淡紅白色の花を咲かせます

4月下旬には小さな実が付いていました

葉は卵形あるいは長楕円形で、縁には鋭い鋸歯がある

秋には美しい紅葉も楽しませてくれる

12月に撮影した冬芽

樹皮は伝統工芸の「樺細工」で使われ、茶筒や小箱、煙草入れなどが作られている

木肌は緻密で褐色、ペン作り体験でも人気のある樹種の一つです

ペンの木を通して学んだおかげで少し桜の樹種が分かる様になり、桜を今まで以上に好きになりました

 

百日紅(サルスベリ)

落葉中高木の百日紅(サルスベリ)

ミソハギ科

8月17日の誕生日木(日本植木協会)

ペン体験で使う木は兵庫県の山で伐採されました

花を咲かせる夏

秋には紅葉し

冬には葉が全く無い状態に

幹がツルツルしていて木登りが得意な猿も登るのが難しいことから「サルスベリ」名付けられたとされています

木は緻密で硬く灰色がかったピンク色

職場近くの公園で百日紅が綺麗に開花していました

白、赤、ピンクなどのカラフルな花色

夏から秋にかけて開花しその期間が長いことから「百日紅」と名付けされたみたいです

漢字と読みで二つの意味合いがあるんですね

11月下旬の写真

黒色で球形の実を沢山付けていました

ペンを作らなかったら近場で毎年綺麗に花が咲いていても全く気にもかけていませんでした

 

メープル

落葉高木のメープル

別名:シュガーメープル、サトウカエデ

カエデ属

カナダ及びアメリカ北東部からの輸入材

メープルの木材とカナダのお土産メープルシロップ

カナダの国旗にデザインされているのがこの葉

葉は掌状に3-5裂する

秋の美しい葉色は赤、黄、緑など多様性に富む

紅葉する樹木

樹から採取した樹液で作られるメープルシロップ

日本でもごく一部の地域でカエデからメープルシロップが作られています

カナダの雪解けとともに樹木から樹液(メープルウォーター)が自然に流れだします

樹齢30〜40年くらいの、幹の太さが直径20cm以上の樹木に採取口が取り付けられます

バケツやチューブでメープルウォーターを採取します

集めた樹液を高温で糖度66%になるまで煮詰め、ろ過して不純物を取り除くと、メープルシロップになります

 

山法師(ヤマボウシ)

落葉小高木の山法師(ヤマボウシ)

ミズキ科ミズキ属

6月20日の誕生日木(日本植木協会)

5月に花を咲かせ樹全体が色付く

手裏剣のような形をした花弁に見える白いものは「総苞」という

本来の花は中心部

品種によって総苞の色はピンクにもなる

特徴的な実は9月~10月にかけて赤色に熟す。実を食べられることはあまり知られていない

実からはジャムや果実酒などが作れる

ハナミズキに似た葉は、卵状楕円形で縁は全縁だが波打つ

落葉した樹

樹皮はまだらに剥がれる

 

油瀝青(アブラチャン)

落葉低木の油瀝青(アブラチャン)

クスノキ科クロモジ属

2月27日の誕生日木(日本植木協会)

樹は1から茎が地際から数本立ち上がったような樹形(株立ち)で育つ

樹全体に油分が多く、かつては実や樹皮が燃料に使われたことからアブラチャンと呼ばれる

葉は楕円形で急鋭尖頭の全縁。葉柄は赤味を帯びる

9月下旬に丸い果実が実ってました

樹皮は灰褐色で滑らか。波目入る

枝を折ると良い香りがする(クロモジ属の特長)

 

ヨーロピアンビーチ

落葉広葉樹のヨーロピアンビーチ

別名:ヨーロッパブナ

ブナ科

ヨーロッパ各地からの輸入木材

材は淡いピンク色を帯びた乳白色

ヨーロッパの大部分で野生に育つ樹

写真のような殻果を付ける

中にはブナと同じよに種子が2個入っている