椥(ナギ)

常緑針葉樹の椥(ナギ)

マキ科ナギ属

8月13日の誕生日木(日本植木協会)

体験で使う木は、三重県の神社で倒木の恐れがあり伐採されたものです

針葉樹?と思う方も多い

葉は肉厚なツヤツヤした楕円状披針形で縁は全縁

葉は葉脈の方向に引っ張ってもなかなか切れないことから、男女の仲を結び付ける力も強いと信じられている

開運や縁結び、夫婦円満などのお守りとしても使われてきました

ナギ=凪(穏やかな海)を連想するとして、古くから航海の安全祈願する御神木として神社に植えられていた

樹皮は皮が鱗片状に剥がれ落ち暗褐色のまだら模様に

 

チーク

落葉高木のチーク

シソ科チーク属

インド、インドネシア、ミャンマー、タイからの輸入木材

世界三大銘木の一つ(チーク、マホガニー、ウォルナット)

チークには油分が多く含まれているため、材はしっとりとした感触があり油のような匂いがする

ミャンマーチークは別名「本チーク」と呼ばれ天然のチークです

葉は全縁で波打つ

小さな白い花を咲かせる

チークの種子

世界の熱帯地方で造林が行われている

 

ブラックチェリー

落葉高木のブラックチェリー

バラ科サクラ属

アメリカからの輸入木材

果実は暗いエンドウ豆サイズを夏の終わりに付ける

ジャムの材料になる

春先に沢山の白い花を咲かせる

大阪市立大学付属植物園には、イギリスから輸入された大きなブラックチェリーの樹がある

樹皮は灰褐色でうろこ状に剥がれる

葉の縁は小さな鋸歯がある

 

山桑(ヤマグワ)

落葉高木の山桑(ヤマグワ)

クワ科クワ属

養蚕業の蚕の餌のために多く栽培され

「蚕が食う葉」から「クハ」→「クワ」と呼ばれようになった

実は楕円形集合果で黒紫色に熟す。小学校の通学道に在ったクワの実を、歯と指先を紫色に染めながら食べたことが今も懐かしい思い出です

4月下旬に咲く花は、葉腋に穂状花序を付ける

11月下旬の葉

黄葉する葉は、卵状広楕円形で3~5裂し大小の鋸歯があり、形の変化が大きい

公園で見付けた樹木

樹皮は灰褐色で縦にすじが入る

 

科の木(シナノキ)

落葉高木の科の木/榀の木(シナノキ)

シナノキ科シナノキ属

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

樹皮は繊維が強く「シナ皮」とよばれ、昔はロープや布の材料などになった

「シナ」は、アイヌ語の結ぶ・縛るのという意味がある

葉はハート形で縁に鋸歯がある

12月中旬の冬芽

春の新葉

 

木材は柔らかく軽いので加工しやすく木彫材としてよく使われている

 

七実の木(ナナミノキ)

常緑高木の七実の木(ナナミノキ)

モチノキ科モチノキ属

11月13日の誕生日木(日本植木協会)

京都府立植物園で見付けた樹木

別名:ナナメノキとも言う

樹皮は滑らかで灰色

モチノキ同じで樹皮からトリモチが採取できる

葉は長楕円形で葉先が尾状に尖り、縁に少し鋸歯がある

 

槐(エンジュ)

落葉高木の槐(エンジュ)

マメ科クララ属

8月12日の誕生日木(日本植木協会)

2月上旬の写真

マメ科らしいくびれた果実が枝先から垂れ下がっていました

公園で見付けた樹

日本各地で街路樹として植えられている

樹皮は灰色で縦に裂ける

北海道産材のエンジュの木は縁起が良いとされ、昔からクマやフクロウの置物、カップなどに使われており、お土産物として購入されたことがある方も多いと思います

縁起がいいと言われる理由は、古来よりアイヌ民俗の間では槐は悪魔を追い払う木であり、槐は「縁壽」「延寿」とも言われているからです

 

 

無患子(ムクロジ)

落葉高木の無患子(ムクロジ)

ムクロジ科ムクロジ属

別名:セッケンノキ

11月28日の誕生日木(日本植木協会)

12月上旬に見付けたブドウのように黄色く熟した実

樹の下には実が沢山落ちていました

中の黒い実は、数珠や羽根突きの球に

果皮にはサポニンが多く含まれているため、昔は布を洗う石鹸に使われていました

そのため別名が「石鹸の木」と呼ばれています

葉は大きな偶数羽状複葉で元が左右非対称になる

縁は全縁で波うつ

秋には黄葉し鮮やかな黄色になる

公園で見付けた樹

樹皮は灰褐色で平滑

老木になると不規則に樹皮が剥がれる

 

榊(サカキ)

常緑小高木の榊(サカキ)

モッコク科サカキ属

1月4日の誕生日木(日本植木協会)

神社や神棚に供えられ神事には欠かせない神聖な樹とされている

葉は2列互生で

濃い緑色で光沢がある長楕円形で縁は全縁

花が終わると緑色の実を付け

11月下旬の写真

沢山の丸い実は黒紫色に熟す

樹皮は赤褐色で小さな波目がつく

里山に普通に生えている

譲葉(ユズリハ)

常緑高木の譲葉(ユズリハ)

ユズリハ科ユズリハ属

1月3日の誕生日木(日本植木協会)

葉は狭長楕円形で革質で全縁。表面は深緑色で裏面は白っぽい

古い葉は、春の若葉が出るころに垂れ下がり散る。この対照が代をゆずるように見える「若葉に譲る」ことが和名の由来

そのため古くから子孫繁栄を象徴する縁起の良い樹とされ、正月飾りに使われる

葉柄は赤味を帯びる

卵型の冬芽

4月下旬の写真で、雌雄異株で全く表情が違う

写真上は雄花の赤紫色の蕾と写真下の雌花

公園で見つけた樹

樹皮は灰褐色で滑らか