圧縮檜(アッシュクヒノキ)

常緑針葉樹の桧、檜(ヒノキ)

ヒノキ科ヒノキ属

12月18日の誕生日木(日本植木協会)

鳥取県の智頭の檜を特殊な技術で圧縮させた特別な材です

熱と圧力で圧縮された檜は三分の一の大きさまで小さくなります

圧縮することで、柔らかい材質の強度と光沢度を高め、木目が詰まった細やかな紋様となります。香りも内部に凝縮されることで芳香度が増し、加熱処理などにより深みのある色合いに変化し高級感がでます。

樹皮は縦に裂け、薄く長くはがれる

葉は鱗片状で先は鈍く芳香があり、裏面にはY字に見える白い気孔帯があります

*よくにたサワラの気孔帯はX字状です

球果は球形で秋に熟す

伊太祁曽神社のヒノキの鳥居です

全国の木材関係者がお詣りする「木の神様」の神社です

 

栂(ツガ)

常緑針葉樹の栂(ツガ)

別名:ツガマツ、トガ、トガマツ

マツ科ツガ属

11月30日の誕生日木(日本植木協会)

球果(松ぼっくり)は3㎝前後で小さく10月ごろに熟す

熟すと開いて種子が飛び出す

葉は1~2cmで線形で長短不揃いでほぼ2列に並ぶ

葉が次々に展開することから「継ぐ」が転化してツガと名付けられた

裏面に2本の白い気孔線がある。そのため下から見ると白っぽく見える

公園や神社で見かける樹

樹皮は灰赤褐色で縦に裂け、鱗片状に剥がれ落ちる

 

ブラックラインシラカシ

常緑高木の白樫(シラカシ)

ブナ科コナラ属

11月23日の誕生日木(日本植木協会)

黒いラインが3本入ったシラカシの板

この色は腐朽菌の感染と戦った痕跡だと言われています

一般的なシラカシの木には入らない珍しい樹の生きた証です

樹皮は灰黒色で別名「クロガシ」と言われている

葉は硬く小さなギザギザがある

夏の終わりの撮影で、まだまだ小さいドングリがですが帽子にはシラカシの特徴の縞模様が刻まれていました

シラカシは受粉した年にドングリが熟す1年成です

木は白味の強くカシ類に特徴的なゴマのような模様(カシ目)の放射組織があります

国産木材の中で重硬で強靭なものの一つで、木工道具の鉋台やノミの柄などに使われています

板屋楓瘤

落葉高木の板屋楓(イタヤカエデ)

板屋楓瘤(イタヤカエデバール)

ムクロジカ科カエデ属

10月15日の誕生日木(日本植木協会)

イタヤカエデのバール部分を切断した断面です

バールとは、木のこぶの部分のことです。公園や森を散策していて、木の根元や幹の部分が不自然に膨らんだこぶを見かけたことがあると思います

唯一無二のバールはその美しさを珍重されている

樹皮は暗灰色で、縦縞の模様がわずかにあり、老木になると浅く裂けます

特徴的な大きな葉っぱ

板屋楓の樹液は煮詰めると、甘いシロップになります「メープルシロップ」

 

栃縮杢(トチチヂミモク)

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

栃縮杢(トチチヂミモク)

木目が細かい波状になり光を乱反射することで非常に美しく見える縮杢

一般的な栃の木には表れない珍しい模様です

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

ローステッドカーリートチ

落葉広葉樹の栃、橡(トチノキ)

トチノキ科トチノキ属

5月10日の誕生日木(日本植木協会)

ローステッドカーリートチ(縮杢の入った栃を蒸し焼きにした木)

木目が細かい波状になり光を乱反射することで非常に美しく見える縮杢

一般的な栃の木には表れない珍しい模様です

写真左がローストした栃、右がローストしていない栃

縮杢の入った栃の板を特殊な大型機械で長時間かけて蒸し焼きにしたものです

こうすることで色合いと光沢が大きく変わり魅力的な材に変化します

「世界四大並木樹種」の1つ(トチ、ニレ、シナノキ、プラタナス)

木へんに象という漢字は樹皮から

特徴的な大きな葉

大型の直立した円錐の花

芽は粘った樹脂に覆われています

栃の実。地面に落ちた実の果皮を剥がすと大きな種子1つ

なかなか見つけることのできなかった樹に実った果実

初めて見つけることができた時は、すごく嬉しかったです

郷土料理の栃餅

栃の実を灰汁抜きしてもち米と蒸してからついて餅にした茶色い栃餅

写真は粒あん入りの栃餅。懐かしい味で美味

榎(エノキ)

落葉高木の榎(エノキ)

ニレ科エノキ属

8月23日の誕生日木(日本植木協会)

古くから人の生活の近くにある樹で、公園や神社で普通に見ることができる

エノキは「縁」に通じることから「縁結びの木」あるいは「縁切りの木」と言われている

エノキに願をかけ縁を結び、縁を切りたい時は、人知れずエノキの葉を食べる

「縁の木」として御神木とする所もある

樹皮は灰色で小さな皮目が多くザラザラしている

10月頃に赤褐色の実を熟す

葉は卵型で縁の上部にだけ鋸歯がある。

エノキの特長として葉の基部から出る3脈が目立つ

綺麗に黄葉し落葉する

落葉したエノキの巨木

 

ユーカリノキ

常緑高木のユーカリノキ

別名:ユーカリ

フトモモ科ユーカリ属

世界最大級の高木になる樹種

植物園で見付けたユーカリの樹

11月の樹の様子

樹皮は巨木になると写真のように紐状に剥離する

スーと捲れる様に長く剥がれる

剥がれた後には白い幹が現れる

オーストラリアではコアラの主食としてお馴染みの葉

全縁の葉は披針形で葉先が鋭く尖り反る

 

榛の木(ハンノキ)

落葉高木の榛の木(ハンノキ)

カバノキ科ハンノキ属

大学の敷地に合った10月の樹木

見付けた樹の側にも水場があり「水辺の旅人」と言われるほど湿地を好む樹木

樹皮は暗灰褐色で、不規則に割れ目が入り剥がれる

果実は未成熟なときは球果状の堅い緑色

秋に熟して暗褐色になり種子が落ちる

雄花は細長い穂状で枝先に垂れ下がって咲く

葉は卵型で不整の鋸歯がある

 

姫沙羅(ヒメシャラ)

落葉高木の姫沙羅(ヒメシャラ)

ツバキ科ナツツバキ属

7月1日の誕生日木(日本植木協会)

紅葉する樹

ツバキ科であるが落葉する葉は、同じ科の常緑で厚く光沢があるヤブツバキと同じと思えない

葉は楕円形で両面に毛が散生する。縁に低い鋸歯がある

冬の落葉した樹

1月の樹皮は斑に剥がれ落ちていた

平滑で淡赤褐色の美しい幹は「日本三大美幹」の一つ

三大美幹木→ヒメシャラ、シラカバ、アオギリ